この記事では、将棋の「王将」と「玉将」の違いを分かりやすく説明していきます。
「王将」とは?
将棋には、2つの俗に「王様」と呼ばれる駒がありますが、そのうちの1つがこの「王将」(おうしょう)です。
将棋は2人で行うものですが、そのうち上手(うわて)となる(実力が高い)方がこの「王将」を使います。
もう1つの後述する「玉将」(ぎょくしょう)と動かし方も意味合いも同じ駒ですが、このどちらを使っているかによって、上手はどちらなのかが分かります。
尚、駒落ち戦では、駒を落とした方が無条件で上手となります。
よって、そちらがこの「王将」を使います。
「玉将」とは?
「玉将」は先のように、将棋で下手(しもて)が使う「王様」です。
読み方は前述のように「ぎょくしょう」ですが、「王将」もまた、棋譜の解説などでは同じく「ぎょく」と略して読みます。
その棋譜の読み上げでの「先手 7八玉、後手 4二王…」は、「せんて ななはちぎょく、ごて よんにーぎょく…」となる具合です。
「王将」と「玉将」の違い
「王将」と「玉将」の違いを、分かりやすく解説します。
これらはこのように、将棋において上手と下手で使い分けます。
プロ棋士の対局では、タイトルホルダーは自動的に上手となり、それ同士の場合は棋士番号が若い(早く棋士になった)方がそのように判断されます。
また、所持しているタイトル数が多い方が上手というルールもありますが、「竜王」と「名人」の2つのタイトルは別格となる為、その竜王と2つのタイトル保持者では、竜王の方が上手となります。
尚、竜王と名人の対局になった場合には、棋士番号が若い方が上手です。
更に、タイトルが絡まない場合には、順位戦の順位が1つでも上の方が上手になりますが、これらはあくまで原則であり、師匠と弟子の対局など、特別な顔合わせになった場合にはこの限りではありません(どちらが「王将」を使うか当事者同士で決めて構いません)。
まとめ
「王将」と「玉将」は、このような違いになります。
友人同士で遊びで対局するような将棋であれば、どちらを使ってもいいでしょう。