この記事では、「抹消」と「削除」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抹消」とは?
「抹消」の意味と使い方について紹介します。
意味
「抹消」は「まっしょう」と読み、「消してなくすこと」という意味です。
単に文字を消すだけではなく、それに付随している権利も失うことを表します。
使い方
「抹消」は、現在では文字などを消してなくすことですが、本来は文字を塗りつぶすこととして使われていました。
「抹消」の「抹」は「塗りつぶす」という意味で、このことから名前や個人を特定する文字を消してなくすことを表します。
「登録抹消」という場合、その組織やグループに登録されている名前を消してなくすことで、認められていた権利や過去の属性を全て失うことを表します。
また、「データ末梢」は、二度とデータが利用できなくなる様にすることを表し、データを破壊することを意味します。
いずれにせよ、「抹消」は良い意味で使われることはあまりありません。
「削除」とは?
「削除」の意味と使い方について紹介します。
意味
「削除」は「さくじょ」と読み、「文章やデータなどの一部を取り去ること」という意味です。
単に不必要な部分を消すことを表します。
使い方
「削除」は、文章やデータを部分的に削り取ることを言い、見えなくなるだけで、その文章があったという履歴は残ります。
つまり、過去の属性などは残っており、復活させようと思えばできる状態です。
多くは文章で不必要な言葉を省く時に使われますが、「録画」「録音」などのデータの場合、部分的な削除は無理ですので、全て消し去ることを表します。
「抹消」と「削除」の違い!
「抹消」は、「文章や名簿から消してなくし、履歴までなかったことにすること」です。
「削除」は、「文章などの不必要な部分を削って取り除くこと」です。
まとめ
「抹消」と「削除」は、「全てなかったことにする」か、「不要な部分を取り除くこと」かという違いがあります。
「抹消」はあまり良い意味ではないと覚えておきましょう。