「ばん馬」と「道産子」の違いとは?分かりやすく解釈

「ばん馬」と「道産子」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「ばん馬」「道産子」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ばん馬」とは?

「ばん馬」とは?

「ばん馬」とはばんえい競走に参加する、体の大きい馬です。

一般的な競馬に参加する馬とは、血統からして大きな違いがあり、元は農業に使われていた農耕馬や、戦争で使われる軍馬をかけ合わせた馬で、非常に大きくたくましい体つきをしています。

走るのはそれほど速くありませんが、通常の競馬に出るようなサラブレッド倍以上の体重に育つこともあって、そういった馬よりも力が数倍強いです。

「ばん馬」も一般的な競馬には参加しないものの、ばんえい競走という競技に参加するための競走馬らしく、専用の牧場で飼育と繁殖が行われています。

血統となっている馬のルーツとしては、日本の在来種ではなく、海外で軍用や農用として重宝されていた馬を輸入し、それらをかけ合わせて混血させた種類の馬の子孫が、現在も残っている「ばん馬」です。

「道産子」とは?

「道産子」とは?

「道産子」とは北海道に生息している、日本在来馬の馬種です。

日本在来馬に分類されている通り、そのルーツは日本に昔から存在していた在来種であり、外国産の馬の血が一切混じっていません。

ポニーに分類される馬であり、馬全体で見れば小柄な体格をしていますが、ポニーという括りの中で見るなら、比較的大きめの体格をしています。

春から秋の間出稼ぎのために北海道へと馬を引き連れて渡った人達が、本州へ戻る際に馬を置き去りにし、その馬が北海道で繁殖した子孫が現在の「道産子」です。

北海道へと連れて行くに当たり頭のいい馬を選別していたことと、それまでの環境と大きく異なる北海道の地で生き抜けたこともあり、「道産子」は馬としては賢いのが特徴と言われています。

「ばん馬」と「道産子」の違い

「ばん馬」と「道産子」の違い

「ばん馬」「道産子」の違いを、分かりやすく解説します。

「ばん馬」はばんえい競走に参加する、通常の馬と比べても非常に体格の大きい種類の馬です。

それに対して「道産子」は、馬としてはやや小さい体格をしていて賢いことが特徴の、北海道の固有種となっているポニーを指します。

「ばん馬」は輸入されて日本に来た海外の農耕馬や軍馬がルーツですが、「道産子」のルーツは日本の本州に生息していた馬で、外国の馬の血が一切混じっていない、日本の固有種です。

また「ばん馬」は専用の牧場で飼育と繁殖がされていますが、「道産子」は専用の牧場がなく、日本在来馬の保存に取り組む人達や、「道産子」を活用している乗馬クラブの人達が、細々と繁殖させています。

まとめ

まとめ

「ばん馬」「道産子」も北海道でしか繁殖していない馬ですが、「ばん馬」は非常に大きくたくましい種類の馬なのに対して、「道産子」は意外と小さい馬です。

どちらも温厚な性格をしている馬が多いと言われますが、「ばん馬」はばんえい競走、「道産子」はホーストレッキングなどのレジャーと、活躍の場も大きく異なります。