この記事では、「繰り越し」と「持ち越し」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「繰り越し」とは?
「繰り越し」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「繰り越し」は「くりこし」と読みます。
「繰り越し」は「繰り越すこと」という意味があります。
「繰り越す」には、その期間に済まなかった物事を次に送るという意味があります。
そのため、午前中の予定が終わらなかった場合は、午後に予定を送るかもしれません。
そこで「午前中の予定を、午後に繰り越しする」という文章を作ることができます。
また、「繰り越し」には、「簿記で、計算結果を次ページに送ること」という意味があります。
預金通帳などを見ると、1冊目の通帳が記帳途中で終わり、2冊目に渡っている時、「通帳を繰り越しする」と表現できます。
さらに「繰り越し」には、「会計勘定を次期の会計に組み入れること」という意味があります。
「持ち越し」とは?
「持ち越し」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「持ち越し」は「もちこし」と読みます。
「持ち越し」は「残して次へ送ること」という意味があります。
例えば、会議で話し合われていた議題に、答えが出ないで制限時間を迎えることがあるかもしれません。
この場合は、「会議の結論が持ち越しになる」などと言います。
また、学校で1時間目の授業がとても楽しかった時、2時間目までその余韻が残るかもしれません。
この場合は、「1時間目の盛り上がりを、2時間目に持ち越しする」などと言うことができます。
さらに、ゲームセンターでコインゲームをしている場合、閉店時間前にお店に預けると、翌日以降も使えるようになるかもしれません。
この場合は、「昨日のコインを、翌日に持ち越しする」などと言うことができます。
当日しか有効でない場合は、「コインを翌日に持ち越しすることはできない」と言うことができます。
「繰り越し」と「持ち越し」の違い
「繰り越し」と「持ち越し」の違いを、分かりやすく解説します。
「繰り越し」には、「その期間に済まなかった物事を次に送ること」という意味があります。
「持ち越し」は「残して次へ送ること」という意味があります。
どちらも、先送りにするという同じ意味のある言葉になります。
ただし、「繰り越し」には、「簿記で、計算結果を次ページに送ること」という意味があるなど、会計関連で使用する言葉になります。
そのため、終わらなかったことを次回に送るような場面では、「繰り越し」よりも「持ち越し」という言葉を使うのが一般的になります。
「繰り越し」は「通帳を繰り越す」というような、会計関連の場面で使った方がいいでしょう。
まとめ
「繰り越し」と「持ち越し」の違いについて見てきました。
「繰り越し」は、会計に関する場面で使い、先送りするような場面では「持ち越し」を使うようにしましょう。