この記事では、「外聞」と「世間体」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「外聞」とは?
「外聞」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「外聞」は「がいぶん」と読みます。
「外聞」は、「内部のことが他人に知られること。
また知られたときの世間での評判」という意味があります。
例えば、会社内で、過酷な労働が行われていることを知られたら、世間での評判が悪くなるかもしれません。
このような場合、「過酷な労働が行われているという秘密は、外聞をはばかるので知られたくない」などという文章にできます。
次に「外聞」には、「世間に対する体裁。
世間体」という意味があります。
例えば、娘が露出度の高い服を着て遊びに行くとき、世間体が悪いと考える親がいるかもしれません。
このような時、「外聞が悪いから、きちんとした服を着るようにしなさい」などと、説教するかもしれません。
「世間体」とは?
「世間体」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「世間体」は「せけんてい」と読みます。
「世間体」は、「世間に対する体裁や見え」という意味があります。
ちなみに「体裁(ていさい)」には、「外から見た感じ。
様子」という意味があります。
自分が世間に対してどのように見えるかなどを考える時、「世間体」という言葉を使うことができます。
例えば、付き合ってすぐに恋人と別れてしまうと、かっこ悪いと感じた人が、付き合っているふりをしている場合、「世間体を気にして、恋人と付き合い続けているふりをする」などという文章にできます。
また、世間に対する体裁を気にして、子供を作ろうとする場合は、「世間体のため、子供を作ることにした」などという文章にできます。
他にも、外から見える感じばかりを気にして、自分の幸せを忘れてしまっている人を見た場合は、「世間体を気にしすぎて、不幸になっている人がいる」などという文章を作ることができます。
「外聞」と「世間体」の違い
「外聞」と「世間体」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉にも、「世間に対する体裁や見え」という意味があります。
どのため、「外聞」と「世間体」は同義語と言うことができます。
ただし、「外聞」には、「内部のことが他人に知られること。
また知られたときの世間での評判」という意味があり、「世間体」との違いになります。
内部のことを他人に知られたくないと感じたときなどは、「外聞をはばかる」など、「外聞」という言葉を使うようにしましょう。
一方で、世間に対する体裁や見えについて言葉にする場合は、「外聞」と「世間体」のどちらも使うことができます。
まとめ
「外聞」と「世間体」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、共通の意味がありますが、違う意味もありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。