「バンドネオン」と「アコーディオン」はどちらも「蛇腹楽器」ですが、見た目や演奏の仕方が異なります。
この記事では、「バンドネオン」と「アコーディオン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バンドネオン」とは?
「バンドネオン」は後述する「アコーディオン」の仲間で、19世紀前半頃にドイツのハインリヒ・バンド氏によって作られました。
その後アルゼンチンに渡り、アルゼンチンタンゴの主要楽器として使用されるようになります。
ボタン状の鍵盤がついているのが特徴的で、鍵盤近くについているベルトを手にかけて膝の上に乗せて演奏するのが一般的です。
「アコーディオン」とは?
「アコーディオン」は蛇腹を収縮させることで音を出す「蛇腹楽器」もしくは「フリーリード楽器」の一種で、19世紀前半にウィーンのブッシュマン氏によって開発されました。
ピアノのような鍵盤がついており、背面についているベルトを肩からかけて抱えるようなスタイルで演奏します。
「バンドネオン」と「アコーディオン」の違い
「バンドネオン」と「アコーディオン」は双方とも「蛇腹楽器」に属するためとても似ていますが、「見た目」や「重さ」、「演奏方法」に違いがあります。
「バンドネオン」は左右にボタンタイプの鍵盤がついており、重さは6kg~7kg程度で、左右の手で蛇腹と鍵盤を操作しながら演奏します。
一方、「アコーディオン」は右側にピアノもしくはボタンタイプの鍵盤がついており、左側にはベースと呼ばれる小さなボタンが備わっています。
重さは10kg前後で、右手で鍵盤をコントロールしつつ左手で蛇腹とベースを操作しながら演奏します。
次に、「バンドネオン」と「アコーディオン」の違いを分かりやすく解説します。
「バンドネオン」の例文
「バンドネオン」は楽器にボタン状の鍵盤がついており、座った姿勢もしくは膝の上に乗せるようなスタイルで演奏するのが特徴です。
現在ではアルゼンチンタンゴの伴奏に不可欠な楽器としても有名です。
・『バンドネオンはタンゴだけでなく、ポルカやマーチといった音楽ジャンルでも使用されている』
・『最も好きなバンドネオン奏者は、タンゴの破壊者とも呼ばれるピアソラです』
・『リベルタンゴは、バンドネオンで演奏される曲の中でもとりわけポピュラーな存在だ』
・『バンドネオンは、演奏方法が難しすぎることから悪魔が作った楽器と呼ばれていたことがある』
「アコーディオン」の例文
「アコーディオン」は楽器の片側にピアノ状もしくはボタン状の鍵盤がついており、抱きかかえるようにして演奏するのが特徴です。
ジャズやタンゴ、シャンソンやポップスなど様々な音楽ジャンルの曲に用いられています。
・『アコーディオン奏者の中で特に好きなのはcobaさんです』
・『母はアコーディオンを見ると必ず横山ホットブラザーズを思い出すらしい』
・『アコーディオンで演奏される曲の中で最も印象に残っているのはアディオス・ノニーノだ』
・『祖父は若い頃に趣味でアコーディオンを演奏していた』
まとめ
「バンドネオン」と「アコーディオン」は音を出す原理は似ているものの、見た目や重量、演奏方法などに違いがあることが分かります。
双方の違いを知ることで、音楽や楽器についての知識がさらに深まるでしょう。
ぜひ音楽鑑賞する際の参考にしてください。