この記事では、「心証」と「心象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心証」とは?
「心証」の意味と使い方について紹介します。
「心証」の意味
「心証」は「しんしょう」と読みます。
意味は「人の心に受ける印象」「相手から受ける感じ」「裁判において、裁判官が心の中で事実を認識したり、確信したりすること」になります。
「心証」の使い方
「心証」は名詞であり、「心証が良い・悪い」「心証を得る・得た」など、独立して使われます。
人の言動から心に受ける印象や、人から与えられる印象のことを言い、人に対して使われる言葉です。
ビジネスでも使われることが多く、面接の時に身だしなみが整っていない場合「心証を損なう」と言ったり、裁判で被告人の態度が悪いと、裁判官や陪審員からの「心証が悪くなる」と言います。
「心証」は、あくまで心の中に湧く感じ方・捉え方であり、言葉で説明するものではありません。
「心象」とは?
「心象」の意味と使い方について紹介します。
「心象」の意味
「心象」も「しんしょう」と読みます。
意味は「今まで自分が見たり聞いたりしたものが元になり、心の中に姿形が浮かんでくること」になります。
「心象」の使い方
「心象」は名詞で、「心象を持つ・持った」「心象がある・あった」など、独立して使います。
心の中に浮かんだ感覚や映像のことであり、「心証」の様に「良い・悪い」で判断するものではありません。
「心象」は「イメージ」と置き換えると理解し易く、実際に見えているのではないけれどもその様子が目に浮かぶことを言います。
あくまで心に思い浮かんだことですので、現実とは違う可能性もあります。
「心証」と「心象」の違い!
「心証」は、「他人に対して心に受ける印象のこと」です。
「心象」は、「過去に見聞きしたもが元になり、心の中に浮かんだ姿や形のこと」です。
まとめ
今回は「心証」と「心象」の違いをお伝えしました。
「心証は人に対するイメージ」、「心象は心に浮かんだ感覚や映像」と覚えておきましょう。