この記事では、「消火器噴霧」と「消火器噴射」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消火器噴霧」とは?
「消火器噴霧」は、消火器から霧状に消化液を放射することです。
消火器では、消火液とは限らず、純水などが使用されることもありますが、どのような液体であっても、霧状にしてそれを出すということが「噴霧」と表現されます。
それによって、広範囲を消化することができますが、射程が短くなってしまうというデメリットがある為、比較的消火目標に近い距離から行う必要があります。
その為、それにある程度近付くことができ、広い範囲を消火したい場合に有効です。
「消火器噴射」とは?
「消火器噴射」は、水道のホースからそのまま出すように、消火器から消化液などを放射することです。
その為、先の「噴霧」より勢いが付き、遠くの目標まで届くことになります。
ですが、こちらにもデメリットがあり、一点集中といった消火になる為、広い範囲に対して効果な消火は行えません。
その為、火元と分かる地点を集中的に消火したい時や、遠くからの消火活動になる場合に向いている放射方法です。
「消火器噴霧」と「消火器噴射」の違い
「消火器噴霧」と「消火器噴射」の違いを、分かりやすく解説します。
「消火器噴霧」は、消火用の液体を霧状に放射することで、「消火器噴射」は、ストレートに放出することになります。
どちらにもメリットとデメリットがあり、一般的な消火器では「噴射」となる場合が多いですが、「噴霧」と切り替えられるようになっているものもあり、その場合は目標に応じてホースの先で調整が可能になっています。
尚、「噴霧」の方がそれほど液体を使わない為、そこまでの量は必要ないと考えられたり、「噴射」ではすぐに無くなってしまいそうな時には、「噴霧」の方が向いています。
まとめ
「消火器噴霧」と「消火器噴射」は、このように異なります。
最近の消火器は、これらが切り替えられることが多くなっており、新たに設置するような場合は、そのようなものを選ぶといいでしょう。