この記事では、「大雨」【おおあめ】と「土砂降り」【どしゃぶり】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「大雨」とは?
雨雲からポタポタとゆっくり落ちてくる滴を「雨」と言い、「大雨」【おおあめ】になると大粒の滴が増えていき、落ち方も早くなっていきます。
「大雨」になる原因には、5月、6月の梅雨の時期や、風が大きくなる台風の季節である7月、8月になりますが、最近は温暖化の影響で集中豪雨になり、大量の雨が降るようになります。
線状降水帯が発達すると土砂崩れや洪水が起こるなど災害に達するほど大量の雨が降るようになっているため、降水帯の予測が大事であり、アメダスやスーパーコンピューターを使い、半日前までに何時にどの程度の「大雨」が降るかの予想を立てるようになっています。
「土砂降り」とは?
雨がボタボタと音を立てながら地面に叩きつける状況を「土砂降り」【どしゃぶり】と言います。
雨雲から大粒の雨が激しく降ることで地面には雨が溜まり、排水溝からは濁った泥水がザーザーと出てきては川が汚れ、水かさが増すのも「土砂降り」に見られる傾向です。
山にも雨が大量に降り続けることで、いつもは綺麗な水質の滝の水が汚れ、岩をも押し流すほどの水が落ちるほどの大雨が降ることを「土砂降り」とも言い表します。
元々は「土砂土砂」が「ドシャドシャ」と言い、ドサッと雨が降るさまを言い表す言葉として最近使われるようになりました。
「大雨」と「土砂降り」の違い
「大雨」と「土砂降り」の違いを、分かりやすく解説します。
大きな粒が雨雲からどんどん降ってくるのが「大雨」であり、通常の雨よりも大量の粒が降り続けます。
このような「大雨」で洪水が発生したとき車が水没したり、住居が浸水したとき大雨を補償する保険があります。
一方の「土砂降り」は、桁外れの大雨が降るさまがまるで鬼の仕業かと恐怖を覚えるほどの雨が降るところが「鬼雨」【きう】と呼ぶ違いがあります。
「大雨」の例文
・『これから大雨が降ると予想された地域をニュースで流すのが大雨警報だ』
・『気象庁のHPでは、大雨に備えてどのような対策すればいいか学べる対策マニュアルが見れる』
最近は、ドラマや歌番組などでもどこで大雨になるか数時間前には警報が流れるようになっており、事前に対策できるようになりました。
気象庁でもHPで大雨に備えるべき対策方法を取り上げて、分かりやすく説明していますので、日頃から学んでおくといいでしょう。
「土砂降り」の例文
・『3日前から土砂降りが続いて洗濯物が干せなくて困り果てている』
・『連日の土砂降りのため電車が運休しそうなので、前日に会社の近くのホテルへ宿泊することにした』
連日続く「土砂降り」のため洗濯物が干せないのは困るため、お風呂に暖房を付けて、乾くようにする対策を取り入れている人もいます。
電車は「土砂降り」になると運休してしまう場合があるため、前日から会社の近くにあるビジネスホテルに泊まり、会社へ行く人が増えています。
まとめ
どちらも大量の雨が降る状況を表す言葉ですが、「大雨」は大量の粒がたくさん降り、排水溝が水で溢れてしまうほどたくさんの量である状態を表しますが、「土砂降り」はいっきに大量の雨が降り、傘が壊れ、視界の邪魔になるほど車のフロントガラスに叩きつける危険な状況と覚えておくといいでしょう。