この記事では、「安堵」と「安心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「安堵」とは?
「安堵」の意味と使い方について紹介します。
「安堵」の意味
「安堵」は「あんど」と読みます。
意味は「心が落ち着いてほっとすること」「居場所が定着すること」「鎌倉時代から室町時代にかけて、将軍が自分に忠誠を誓った武士に対して先祖伝来の土地の所有権を認め、保証したこと」になります。
「安堵」の使い方
「安堵」は名詞で、助動詞を伴って「安堵する・した」と使ったり、副詞として「安堵して」と使ったりします。
心の不安や心配事が解消されて、緊張が解けてほっとすることを言い、「安堵の溜息が出る」「安堵して胸をなでおろす」などの表現もあります。
「安」は「やすらか」とも読み「心を落ち着ける」という意味で、「堵」は「土で築いた囲い」を意味で、「安堵」で「囲いの中で安心して生活する」として使われ、その後「心が落ち着く」という意味で使われる様になりました。
基本的にその前まで何か不安なことや心配事があり、それが解決した時の心理を表す言葉です。
「安心」とは?
「安心」の意味と使い方について紹介します。
「安心」の意味
「安心」は「あんしん」と読みます。
意味は「心配や不安がなく、心が落ち着くこと」です。
「安心」の使い方
「安心」は形容動詞として「安心だ・である」と使ったり、助動詞を伴って「安心する・した」と使ったり、副詞として「安心して」と使ったり、名詞の修飾語として「安心な」と使ったりします。
気掛かりなことがなく心が落ち着くこと言い、人やものごとに使われることもあれば、状況や場所などに対して使われることもあります。
元々は仏教用語で「仏教の教えにより迷いのない、やすらぎの境地」という意味から「心配事がなくて心が落ち着くこと」という意味になりました。
「安堵」と「安心」の違い!
「安堵」は「不安や心配事が解消して、緊張が解けてほっとすること」です。
「安心」は「気がかりなことがなくて、心が落ち着くこと」です。
まとめ
今回は「安堵」と「安心」の違いをお伝えしました。
「安堵は心配事が解消してほっとすること」と「安心は心配事がなくて心が落ち着くこと」と覚えておきましょう。