みなさんは「一抹の不安」と「一抹の希望」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「一抹の不安」と「一抹の希望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一抹の不安」とは?
「一抹の不安」は「いちまつのふあん」という読み方になります。
この「一抹の不安」とは「ほんの少しだけ解消されずに残っている不安の念」、あるいは「不安要素」、または「ほぼ問題は片付いたが完全には解消されていないさま」 「僅かな不安」という意味合いを持つ表現です。
「一抹の希望」とは?
「一抹の希望」は「いちまつのきぼう」という読み方になります。
この「一抹の希望」とは「ごくわずかな期待」や「かすかな期待」「わずかな期待」というような解釈になるでしょう。
しかし、「一抹の希望」という表現は間違った使い方であり、実際にはこのような表現をすることはありません。
正しくは「一縷の望みの間違った使い方は「一縷(いちる)の望み」が「ほんの僅かな望みのこと」という意味で使われています。
その結果、「一縷の望み」のことを間違えて「一抹の希望」と使っている人が多いのです。
「一抹の不安」と「一抹の希望」の違い
では、ここで「一抹の不安」と「一抹の希望」の違いを見て行きましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「一抹の不安」とは「ほんの少しだけ解消されずに残っている不安の念や不安要素」、もしくは「ほぼ問題は片付いたが完全には解消されていないさま」「わずかな不安が残る」という意味になります。
一方「一抹の希望」とは「ごくわずかな期待」や「かすかな期待」「わずかな期待」というような解釈になりますが、誤った表現です。
正しくは「一縷(いちる)の望み」が「ほんの僅かな望みのこと」という意味で正しい表現になります。
「一抹の不安」の例文
では、ここで「一抹の不安」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような使い方の文章が挙げられます。
・『ここまで何んとか計画を進めてきたが、何となく一抹の不安が残っているために、決して気を緩めることができない』
・『明日念願の結婚式になるのだけど、何故か一抹の不安が残っており仕方がない。一体何があるのだろう?』
ものごとが順調に進んでいるように思えても、人は何故か「一抹の不安」を覚えるもの。
このような心配を払拭するために、人は必死になるのです。
「一抹の希望」の例文
では、続いて「一抹の希望」の例文について考えていくことにしましょう。
この表現の使い方にはどのようなものがあるでしょうか?
・『“一抹の希望”という言葉で彼の可能性を期待していたが、この言葉の使い方は間違っている』
・『一抹の希望という言い方をする人がクラスの半数以上に上るのだが、正しい言い方は一縷の望みと表現する』
「一抹の希望」の例文を見てきましたが、この表現自体が誤用のために、「一縷の望み」という言い方をしっかりと学んでおく必要があります。
まとめ
ここまで「一抹の不安」と「一抹の希望」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉の中で「一抹の希望」は謝った表現となります、正しくは「一縷(いちる)の望み」となるので、しっかりとチェックしておきましょう。