この記事では、「市街地」と「住宅地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「市街地」とは?
人が住む家や商店が集まっているにぎやかな場所です。
「市街地」には「中心市街地」「密集市街地」「拠点市街地」「既成市街地」などがあります。
たんに「市街地」といった場合は、人家、商店が集まっているにぎやかな場所です。
商店が集まっていると、買い物をする人が集まり、にぎやかになることが一般的です。
しかし、近年はシャッター商店街といわれる、閉まっている店が立ち並ぶ商店街が増えてきており、にぎやかとはいえない状態になっています。
「既成市街地」は首都圏・近畿圏・中部圏の一定の地域を指します。
たとえば、東京都23区がこれにあたります。
東京都23区は、多くの商店が集まり、多くの人も集まり、にぎわいをみせる場所です。
「市街地」の使い方
人が住む家、商店が集まっているにぎやかな場所を指して使用する言葉です。
たんに「市街地」といった場合は、どれくらいのにぎやかさならこの言葉を使えるのか、具体的な定義はありません。
千葉市、横浜市など地域区分としての「市」を指すものではないです。
「住宅地」とは?
人が住むための家を建てるための土地、人が住むための家が集まっている地域です。
人が住むための家が集まっているところで、ここには商店がない場合があります。
あっても、駅前のようにたくさんの数ではありません。
にぎわいがあるのかは、この言葉の意味には含まれていません。
そのため、「閑静な住宅地」と表現されることもあります。
閑静とは静かで落ち着いたさまのことです。
人が住む家といっても、高級感のあるもの、一般的なもの、平屋建てなど、さまざまなものがありますが、「住宅地」という言葉には、どのような住宅が集まっているのかは意味に含まれていません。
特に高額な住宅が集まっているところは「高級住宅地」と呼ばれています。
白金や成城がこれにあたります。
「住宅地」の使い方
人が住むための家をつくる土地、人が住むための家が集まっている地域を指して使用する言葉です。
商店のある・なし、にぎわいのある・なしは関係ありません。
「市街地」と「住宅地」の違い
どちらの言葉も何かが集まっている地域を指しています。
「市街地」は人家と商店が集まっているところです。
そして、にぎわいがある場所を指しています。
「住宅地」は人家が集まっているところです。
商店がない場合もこの言葉が指すものです。
「市街地」の例文
・『市街地を訪れる』
・『市街地には多くの人が集まっていた』
・『市街地を車で通る』
・『市街地に植えられている桜』
「住宅地」の例文
・『静かな住宅地』
・『高級な家が立ち並ぶ住宅地』
・『駅に近い住宅地』
・『自然に囲まれている住宅地』
まとめ
どちらの言葉も何かが集まっている地域を指していますが、何が集まっているのかという点に違いがあります。