「思い出」と「エピソード」の違いとは?分かりやすく解釈

「思い出」と「エピソード」の違い言葉・カタカナ語・言語

シリーズとして何本も作られている映画を見てみると、ひとつひとつに「エピソードX」という番号がタイトルに入っていることがあります。

これは全体として壮大なストーリーがある中の何番目のお話ですよという意味なのでしょうが、ここで使われている「エピソード」とはどういう意味でしょうか。

「思い出」とはどう違うのでしょうか。

この記事では、「思い出」「エピソード」の違いを分かりやすく説明していきます。

「思い出」とは?

「思い出」とは?

「思い出」とは、ある特定の人の「記憶の中にある情景やお話」という意味です。

すなわち、あくまでもその人の中にあるお話しなので、場合によっては、その人の願望を投影して変更や改竄が行われていたり、そもそも現実には起きていなかった可能性もあります。

さらに、「思い出」の特徴的なのは、時間が経つと変化することです。

これは人間の記憶の定着や長期保存のメカニズムによって起こるものです。

英語では「memory」が近いでしょう。

「エピソード」とは?

「エピソード」とは?

「エピソード」とは、英語の「episode」から来ているもので、元々は歌劇などで、本筋のお話の途中に挟み込まれた、本筋とは直接関係ない短いお話のことを示すものです。

その意味では「挿話」という日本語になります。

しかし、結婚式のスピーチなどで語られる場合は、少し違っていて「その人のあまり知られていないお話」という意味合いになります。

さらに、最近はよく聞かれる映画の「エピソード」は長い話の一部分という意味になります。

「思い出」と「エピソード」の違い

「思い出」と「エピソード」の違い

「思い出」「エピソード」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、何かに関する「ちょっとしたお話」という意味では同じです。

しかし、大きな違いはそれが「どこから生じたか」という部分です。

例えば、「Aさんに関する思い出」というお話はその話をしているBさんの記憶にある話です。

つまり、それはBさんから生じたものになります。

それに対して「Aさんに関するエピソード」は、一般的には客観的な話であり、場合によっては何人かの聞き取りで成立します。

つまり特定の人から生じたものではなく関係者全員から生じたものと言えます。

「思い出」の例文

「思い出」の例文

「思い出」の例文は以下のようになります。

・『私の思い出の中のあの人はいつも笑顔でした』
・『思い出にひたっていると現実から逃避することになります』

「エピソード」の例文

「エピソード」の例文

「エピソード」の例文は以下のようになります。

・『このエピソードは新郎が我々と同じ大学に通ってい他頃のお話です』
・『この映画のシリーズの最初のエピソードは、実は4番目に製作されたものです』

まとめ

まとめ

この記事では、「思い出」「エピソード」の違いを、解説してきました。

大作映画の個別のストーリーを「エピソード」というのは、結婚式で話される「新郎のエピソード」と違うように見えますが、よく考えると「長い歴史の中で一部分切り取ったもの」という意味では同じであることがわかります。