「勝手」と「無断」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「勝手」の意味や使い方
「勝手」とは、意味が複数ある言葉です。
名詞としては、台所、様子や事情、便利といった意味があります。
よく使われる意味合いとしては、自分に都合良く振るまう、我儘ということになるでしょうか。
「勝手なことばかりする」「勝手に人の物を使わないで」「あなただけ勝手を許すわけにはいかない」という風に使います。
「無断」の意味や使い方
「無断」とは、他からの許可をとらないこと、許しを得ないこと、何も言わずにすることという意味になります。
「無断欠勤」と言えば、何も言わずに休む、許可を得ずに休むという意味となります。
他には「無断で人の物を持って行かないで」「家族に無断で外泊をする」「夫に無断で散財をする妻」などと使います。
「勝手」と「無断」の違い
「勝手」と「無断」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
「勝手」とは自分に都合の良いように振舞うことで、我儘な性格そのものを表すこともできる言葉です。
例えば「勝手な人」と言えば、どういう人か相手に伝えることができるわけです。
一方で「無断」とは許可をとらない、許しを得ないという意味ですから「無断な人」と言っても意味は通じません。
「無断で〇〇をする人」と言わなければ何のことかわからないのです。
これがこの二つの言葉の違いと言えるでしょう。
「勝手」とは人の性質そのものを表すこともできますが「無断」とは許可をとらない、黙ってするという行動を表現する言葉であって性質を表すわけではありません。
「勝手」を使った例文と意味を解釈
「勝手」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
「勝手」の例文1
「これ以上、勝手をするならもうあなたとは別れる」
「勝手」とは我儘という意味があります。
例文はこれ以上、我儘をするなら別れると言っているのです。
我儘とは相手を振り回し疲れさせる行動です。
「勝手」の例文2
「勝手なことばかり言うな」
「勝手」とは自分に都合のいい振舞い、言い分のことです。
例文は相手の言動に我慢ができず、怒って言っている、あきれて言っているということになるでしょうか。
「無断」を使った例文と意味を解釈
「無断」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
「無断」の例文1
「妻に内緒で、無断外泊なんて随分ひどい夫だ」
「無断」とはことわりを入れずに何かをする時に使う言葉です。
例文は、妻に何も言わずに外に泊まったということで、家に帰らなかったという意味です。
相手を心配させ迷惑をかける行動であると言えるでしょう。
「無断」の例文2
「大事な資料を無断で持ち出した」
「無断」とは許しを得ないことという意味です。
例文は大事な資料なのに、許しを得ずに持ち出したと言っているのです。
非常識な行動ということになります。
まとめ
いかがでしたか。
それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。