この記事では、「きっかけ」と「契機」の違いを分かりやすく説明していきます。
「きっかけ」とは?
「きっかけ」は「切っ掛け」と書き、の意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを始める手がかりとなること」という意味で、何かしようと思い立つ最初の段階としての小さな出来事のことです。
2つ目は「歌舞伎などの舞台で、役者が登場したり、音楽や照明が変化する合図となる動作やセリフ」という意味です。
3つ目は「符合やしるし」という意味で、教科書や手本などに、注目する点として付けるしるしのことです。
4つ目は「気概や心意気」という意味で、人の気持ちの勢いのことです。
上記に共通するのは「最初の手がかり」という意味です。
「きっかけ」の語源は「切り掛け」が変化した言葉で、「材料を切り始めること」→「切り始めた先端」→「ものごとの手がかり」として使われる様になりました。
「きっかけ」の使い方
「きっかけ」は「ものごとを始める手がかりとなること」「歌舞伎などの舞台で、役者が登場したり、音楽や照明が変化する合図となる動作やセリフ「符合やしるし」「気概や心意気」という意味で使われます。
名詞として「きっかけがある・ない」「きっかけを作る・作った」「きっかけ作り」などと使われます。
基本的に、あるものごとが始まる最初のとっかかりとなる小さな出来事に使われる言葉です。
「契機」とは?
「契機」は「けいき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人がある行動を起こすのに、意志を持ったり決断したりする原因」という意味で、ある行動を起こす要因となる事柄のことです。
2つ目は「ビジネスである転換期を引き起こす原因となる事象」という意味で、ビジネスに変化をもたらすある流れや傾向のことです。
3つ目は「哲学用語で、全体を構成する為の過程として必要不可欠な要素」という意味です。
上記に共通するのは「ある行動を起こす原因となるもの」という意味です。
「契機」の使い方
「契機」は「人がある行動を起こすのに、意志を持ったり決断したりする原因」「ビジネスである転換期を引き起こす原因となる事象」「哲学用語で、全体を構成する為の過程として必要不可欠な要素」という意味で使われます。
名詞として「契機に~する・した」「契機となる」などと使われることが多くなります。
基本的に、ある行動を起こす直接の原因となることに使われる言葉です。
「きっかけ」と「契機」の違い
「きっかけ」は「あるものごとが始まる最初のとっかかりとなる小さな出来事」という意味です。
「契機」は「ある行動を起こす直接の原因となること」という意味です。
「きっかけ」の例文
・『ふとしたきっかけで運命的な出会いをする』
・『アイドルのコンサートがきっかけで親しくなる』
・『SNSがきっかけで付き合う様になる』
・『引っ越しがきっかけで性格が変わる』
「契機」の例文
・『失敗を契機に業務改善に力を入れる』
・『結婚を契機にギャンブルをやめる』
・『転職を契機にキャリアプランを練り直す』
・『離婚を契機に仕事復帰を果たす』
まとめ
今回は「きっかけ」と「契機」について紹介しました。
「きっかけ」は「とっかかり」、「契機」は「原因」と覚えておきましょう。