最近の大学の入試に関するいくつかの改革の中で、分かりやすいのは指定校推薦における「口頭試問」の増加です。
場合によっては「面接」と両方行うところもあります。
それではこの「口頭試問」や「面接」とはどう言うものでしょうか?違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「口頭試問」と「面接」の違いを分かりやすく説明していきます。
「口頭試問」とは?
「口頭試問」とは、文字通り「口頭で試される問い」のことです。
行われるのはさまざまな試験現場で、大学試験、就職試験、種々の資格試験などです。
質問されるのは、場合によって違いますが、多くはその試験に合格する程度の知識があるかどうか、また、一般的な常識に対して自分の意見を持っているかというものであることが多く、資格試験においてはその資格に関する設問になります。
英語では「oral examination」です。
「面接」とは?
「面接」とは、そもそもは「その人に実際に会う」と言う意味の言葉ですが、多くのシチュエーションでは、「会って、問答する」ことであり、それは試験の中の一つの項目である場合が最も多いでしょう。
英語で「interview」と言うように、会話はいくつかの短い質問とそれに対する回答の順番に行われます。
面接官はそれらの質問をたくさん用意していて人によって変える場合も多くあります。
「口頭試問」と「面接」の違い
「口頭試問」と「面接」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、大学入試や、就職試験、その他の資格試験などで試験官と対面して行われるものであるのは同じです。
しかし、違うのは「問いの内容」と「何がみられるか」です。
「口頭試問」で問われるのは、一般常識や大学なら高校までで習ってきた知識に関するものです。
そして、その回答のプロセスを主に見ます。
それに対して「面接」で問われるのは、本人の志望動機、希望、意欲などに関するものです。
そして、見られるのはその人の性格や考え方などです。
「口頭試問」の例文
「口頭試問」の例文は以下のようになります。
・『口頭試問とは会話によって行われる試験です』
・『口頭試問の対策は、最新のニュースを見て自分なりの意見をまとめることです』
「面接」の例文
「面接」の例文は以下のようになります。
・『面接官はベテランであることが多いので、嘘をついてもすぐにバレます』
・『面接で緊張することもまた、その人となりなので、それを隠そうとするよりは、誠意を持って答えることが重要です』
まとめ
この記事では、「口頭試問」と「面接」の違いを、解説してきました。
「口頭試問」は主に大学入試の時に行われますが、就職試験においても行われるケースもあります。
内容としては「一般教養」の試験と同じように、一般常識や業界に関連する話題に関する問いが口頭で行われ、それに対する回答のプロセスや内容が審査されます。
これは「面接」では一般的には見ることが難しかったその人の実用的な知識を確かめるため、重要なものです。