「情弱」と「脆弱」は読み方・漢字が似ていて混同しやすい言葉ですが、「情弱」と「脆弱」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、例文とその解釈も紹介しながら、「情弱」と「脆弱」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「情弱」の意味や使い方
「情弱(じょうじゃく)」という表現は、「デジタルデバイド(情報格差)によって、自分にとって必要で十分な量と質の情報を手に入れることができない情報弱者の略語」を意味しています。
「情弱」には、「必要な情報や最新の情報を手に入れられない情報弱者」と「情報を使いこなせない情報リテラシーが低い情報弱者」の二つの意味合いがあります。
「情弱」の表現の使い方は、「情弱はすぐに企業のマーケティングにひっかかります」のように、「正しい情報を手に入れられない(情報リテラシーが低い)情報弱者」を意味して使うという使い方になります。
「脆弱」の意味や使い方
「脆弱(ぜいじゃく)」という表現は、「物理的あるいは心理的(精神的)に、もろくて弱いさま」を意味しています。
「脆弱」の表現の使い方は、「足場が脆弱なので気をつけてください」や「脆弱な精神では乗り切れないでしょう」のように、「物質的・心理的にもろくて弱いこと」を指して使うという使い方になります。
「情弱」と「脆弱」の違い
「情弱」と「脆弱」の意味の違いを、分かりやすく解説していきます。
「情弱」という表現は、「デジタルデバイド(情報格差・情報端末や回線の普及率の格差)によって、自分にとって必要な(十分な)量と質の情報を手に入れることができない情報弱者の略語」を意味しています。
それに対して、「脆弱」という表現は「物理的あるいは心理的に、もろくて弱いさま」を意味しているという違いがあります。
「情弱」と「脆弱」は似たような読み方・響きの言葉なのですが、それぞれが意味している内容はまったく異なるのです。
「情弱」を使った例文と意味を解釈
「情弱」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「悪徳業者は高齢者をはじめとする情弱な人たちに、本来は不要な商品やサービスを売りつけることがあります」
この「情弱」を使った例文は、「情弱」という表現を、「悪徳業者は、高齢者をはじめとする情報弱者の人たち(現代社会・各種ビジネスを理解するための情報の質・量が不足している人たち)に」という意味合いで使っています。
「脆弱」を使った例文と意味を解釈
「脆弱」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「大雨の影響で山地の地盤が脆弱になっているので、家の裏にある山林でいつ土砂崩れが起こってもおかしくありません」
この「脆弱」を使った例文は、「脆弱」という表現を、「大雨の影響で山地の地盤がもろくて弱くなっているので」という意味を持つ文脈で使用しています。
まとめ
「情弱」と「脆弱」の意味の違いを分かりやすく解釈しましたが、いかがだったでしょうか?
「情弱」という表現は、「デジタルデバイド(情報格差・情報端末や回線の有無の格差)によって、十分な量と質の情報を手に入れることができない情報弱者の略語」を意味しています。
それに対して、「脆弱」という表現は「物理的・精神的にもろくて弱いさま」を意味しています。
「情弱」と「脆弱」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。