この記事では、「シカト」と「無視」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シカト」とは?

「シカト」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「シカト」は「確と」と漢字表記します。
「シカト」は、「無視すること。
仲間外れにすること」という意味があります。
もともと、花札の10月の絵柄が、鹿がそっぽをむいていることに由来していて、「鹿」と「10」で、「しかと」になります。
昭和30年代の後半から、若者の間で使われ始めた言葉になります。
友達を無視するとき、「友達をシカトする」という文章にできます。
また、クラスメートに無視されてしまった場合は、「クラスのみんなにシカトされた」という文章になります。
さらに、恋人から連絡がきたけれど、なんとなく返事をする気が起こらない場合、「恋人から連絡がきたが、返事をせず、シカトすることにした」などという文章を作ることができます。
他にも、「シカトしようとしたが、つい話をしてしまった」などと言う文章にできます。
「無視」とは?

「無視」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「無視」は「むし」と読みます。
「無視」は、「存在価値を認めないこと。
また、あるものを無いがごとくみなすこと」という意味があります。
例えば、友達に話しかけられたけれど、話しかけられていないがごとく接する時、「友達に話しかけられたが、無視した」という文章にできます。
また、信号が赤だったけれど、まるで信号がないがごとく、道路を横断する場合は、「信号が赤だと気が付いたが、無視して道路を横断した」という文章を作ることができます。
さらに、警察官に声をかけられたのに、なかったことにして、バイクでその場を走り去った場合、「警察官の制止を無視して、バイクで走り去る」と表現できます。
このように、誰かの存在価値を認めない場合、あるものを無いがごとくみなす場合に、「無視」という言葉を使うことができます。
「シカト」と「無視」の違い

「シカト」と「無視」の違いを、分かりやすく解説します。
「シカト」は、「無視すること。
仲間外れにすること」という意味があります。
一方で「無視」は、「存在価値を認めないこと。
また、あるものを無いがごとくみなすこと」という意味があります。
このように「シカト」は、基本的に「無視」と同じ意味があります。
ただし、「無視」は、存在価値を認めない場合だけでなく、「信号無視」など、あるものを無いようにふるまうときに使う言葉なのに対して、「シカト」は主に、友達を仲間はずれにするときに使う言葉となります。
また、「無視」は老若男女問わず使われる言葉なのに対して、「シカト」は主に若者が使う言葉という違いもあります。
まとめ

「シカト」と「無視」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。