「水を差す」と「横槍を入れる」はよく似た意味を持っている混同しやすい慣用句の言葉ですが、「水を差す」と「横槍を入れる」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「水を差す」と「横槍を入れる」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「水を差す」の意味や使い方
「水を差す(みずをさす)」の表現は、「上手くいっている物事・仕事や良い雰囲気の人間関係の邪魔をすること、妨げて混乱させること」を意味しています。
「水を差す」には、「水を追加して味を薄めること・水を加えて熱湯の温度を冷ますこと」の原義的な意味合いもあります。
「水を差す」の表現の使い方は、「仲良しの二人の会話に水を差す」のように、「順調な人間関係の邪魔をする時」に使う使い方になります。
「横槍を入れる」の意味や使い方
「横槍を入れる(よこやりをいれる)」の表現は、「相手の話ややっている物事に、意図的に口を出して(文句を言って・ケチをつけて)妨害すること」を意味しています。
「横槍を入れる」の表現の使い方は、「部下が私の話に横槍を入れてきました」のように、「意図的に口出しして邪魔や妨害をする場合」に使うという使い方になります。
「水を差す」と「横槍を入れる」の違い
「水を差す」と「横槍を入れる」の意味の違いを、分かりやすく解説していきます。
「水を差す」という言葉は、「上手くいっている物事やスムーズな人間関係(対話)の邪魔をして混乱させること、白けさせること」や「水を追加して味を薄めること(水を加えて熱湯の温度を冷ますこと)」を意味しています。
それに対して、「横槍を入れる」という表現は「相手の話していることや行っている物事(仕事)に、第三者が口を出して(ケチをつけて)妨害すること」を意味しているという違いがあります。
「水を差す」と比べると「横槍を入れる」のほうが、「相手のやっている物事・議論などを邪魔する程度が強い(悪意も強い)」という意味のニュアンスの違いがあるのです。
「水を差す」を使った例文と意味を解釈
「水を差す」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「彼はいつもその場にふさわしくない皮肉を言って、議論の場に水を差してきます」
この「水を差す」を使った例文は、「水を差す」という表現を、「議論の場で(皮肉をいうことで)、邪魔をしてきます」という意味を持つ文脈で使っています。
「横槍を入れる」を使った例文と意味を解釈
「横槍を入れる」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「ライバル企業の営業担当から横槍を入れられて、せっかくまとまりかけていた商談が無かったことになりました」
この「横槍を入れる」を使った例文は、「横槍を入れる」という表現を、「ライバル企業の営業担当から、ケチを付けられ商談を妨害されて」という意味合いで使っています。
まとめ
「水を差す」と「横槍を入れる」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「水を差す」という表現は、「上手くいっている物事や順調な人間関係の邪魔をして混乱させること」や「水を追加して味を薄めること(お湯の温度を冷ますこと)」を意味しています。
それに対して、「横槍を入れる」という表現は「相手の話している内容やしている物事に、第三者が口を出して(文句を言って)妨害すること」を意味しています。
「水を差す」と「横槍を入れる」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明を読んでみてください。