日本語には、色々な言葉がありますが、とても意味合いが似通っている類義語もあります。
その中で「変動」や「変更」もその類いの1つですが、詳しく意味を調べてみると、かなりニュアンスが異なっています。
そこで今回は、これら「変動」と「変更」にフォーカスしていくことにします。
「変動」と「変更」各々の解釈
まず、「変動」と「変更」それぞれの言葉の意味を解釈していくことにします。
「変動」の意味や使い方
「へんどう」という読み方をする「変動」は、「変わり動くこと」、あるいは「事態に動きがあって変化すること」という意味があります。
使い方としては、「景気の変動が激しい」、「気象変動」などが挙げられます。
「変更」の意味や使い方
「変更」は「へんこう」というように読むのですが、「決められた物事などを変えること」という解釈になります。
「計画を変更する」、「予定を変更した」と言うような使い方ができます。
「変動」と「変更」の違い
では、「変動」と「変更」には、どのような違いがあるのでしょうか? 「変更」は「決められた物事などを変えること」という意味にありますが、「変動」にも「変化」という意味合いがるものの、基準のあることに対して、偏りやズレの大きさが変わる」という解釈が含まれています。
この点が両者の相違点として理解することができます。
「変動」と「変更」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「変動」と「変更」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにします。
「変動」を使った例文と意味を解釈
「激しく変動する社会において、生き残りをかけた勝負に出る」
今や景気や社会環境が激しく「変動」しています。
しかし、人はこの厳しい中でも、何とか生き延びなければなりません。
これは個人レベルのことだけでなく、木々や団体・組織、あるいは国も同じように、生き残りをかけて戦い抜くことが求められています。
「変更」を使った例文と意味を解釈
「会社のノートパソコンを全社的にWindows7からWindows10に完全変更することになった」
ビジネスの世界では、どの企業でもパソコンの活用は避けることができません。
しかも、OSが数年に1度変わっていくので、その度にパソコンも更新していく必要があります。
これも企業における重要な設備投資の一環と言えます。
まとめ
「変動」と「変更」という2人の言葉の意味や使い方を紹介してきました。
2つとも見た目、よく似た言葉なので、解釈をかなり近いものがあるように思えます。
しかし、実際に使ってみると、活用されるシチュエーションは結構違ってくることが分かることでしょう。
したがって、これらの言葉の適切に使い分けるためにも、しっかりと意味や相違点を押さえておく必要があります。
このような言葉は他にもたくさんあるので、これからも言葉に意識して活用してください。