ビジネスの世界では、常に「論点」と「課題」というキーワードが頻繁に使われています。
よく耳にする言葉なので、その意味を改めて調べる機会がないかもしれません。
そこで今回は、これら「論点」と「課題」についてフォーカスしていくことにします。
「論点」と「課題」各々の解釈
では、まず「論点」と「課題」それぞれの言葉の意味を解釈していくことにしましょう。
「論点」の意味や使い方
「論点」とは「ろんてん」という読み方をしますが、「議論の中心となる問題点」という意味がある言葉です。
ビジネス業界では、様々なテーマで仕事が進みますが、議論をして問題点を解決することが図られます。
よく「論点がずれる」、「論点を絞る」といったような使われ方をしています。
「課題」の意味や使い方
「かだい」という読み方をする「課題」とは、「問題を与えること」や「その与えられた題・問題」ということを意味しています。
「わが社の課題」、「今年の課題」というような使い方があります。
「論点」と「課題」の違い
では、これら「論点」と「課題」には、どのような解釈の違いがあるのでしょうか?
「論点」とは「議論の中心となる問題点」という解釈がありました。
「課題」は「問題を与えること」という意味でしたが、このことから「論点」を「答えなければならない問い」すなわち「解決すべき課題」として理解することができます。
そのために「論点」と「課題」は同じ意味で使うのではなく「論点」のために「課題」が存在していると理解することができるのです。
「論点」と「課題」各々を使った例文と意味を解釈
ここで、「論点」と「課題」各々の言葉を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「論点」を使った例文と意味を解釈
「田中君のコメントは、いつも論点がずれているので、言っていることが不明確だ」
このように人のコメントや意見の中には、「論点」がずれているケースが時々あります。
そのために、その人が何を言いたいのか、全く理解できないことになります。
このように「論点」がずれている人は、そのテーマのことをきちんと理解していないか、問題の把握能力が欠けている場合が考えられます。
「課題」を使った例文と意味を解釈
「きちんと課題を出して、議論することにしよう。そうすることで、解決策が見えてくる」
このように「課題」を明確にするために、議論を尽くすことは、よく行われることです。
特に企業においては、潜在的な課題を顕在化させるために議論をするのですが、その結果、それまで見えてこなかった問題点を浮き彫りにすることができます。
まとめ
「論点」と「課題」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、どちらの言葉も仕事を円滑に進めるためには、重要なキーワードにあることは間違いありません。
そのために、これらの言葉がどのようなシチュエーションで活用できるのかを正しく理解しておくことが必要です。