この記事では、「武士」と「将軍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「武士」とは?
「武士」とは、武芸を身につけて、軍事に関わっていた者を言います。
江戸時代においては「武士」とは士農工商という身分階級で最上の階級とされていました。
侍、お侍さんなどは「武士」と同義語になります。
またよく使われる言い方で「武士に二言なし」というものがあります。
これは「武士」とは信義を重んじるもので、一度言ったことは必ず守るという意味になります。
「将軍」とは?
「将軍」とは、一軍を統率、指揮する長という意味になります。
また「征夷大将軍」のことで、これは幕府政権の長たる者という意味です。
「将軍家」とは、「征夷大将軍」に任じられる家柄、もしくは「制夷大将軍」そのものでもあります。
「武士」と「将軍」の違い!
「武士」と「将軍」の違いを、分かりやすく解説します。
「武士」と「将軍」とは「武芸を身につけて、軍事に関わる」という点では共通しています。
ですが、まったく違う言葉となりますので、混同しないように気をつけてください。
まず「武士」とは、武芸を身につけており、軍事に関わった者を言います。
強い、弱いといったことは関係がありません。
つまり「武士」とは大勢の人数がいたわけです。
一方の「将軍」ですが、これは一軍を統率、指揮する長、または「征夷大将軍」の略称です。
軍を指揮する立場にある人というのは「武士」に比べて少数ですし、「制夷大将軍」の略称である「将軍」ならば基本的に一時代に一人となります。
つまり「将軍」とは大勢いた「武士」をまとめ上げる人、もしくは幕府政権の長たる者となるわけです。
「将軍」の場合、どちらの意味合いなのかまず見極めるようにしましょう。
まとめますと「武士とは武芸を身につけ軍事に関わった者」「将軍とは、一軍を統率、指揮する長、もしくは征夷大将軍のこと」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「武士」と「将軍」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を理解して、混同しないように気をつけてください。