この記事では、「療治」と「治療」の違いを分かりやすく説明していきます。
「療治」とは?
「療治」は、病気やけがなどを東洋医学をもってして治す行為です。
例えば、はり治療に漢方薬などの治療法はヨーロッパ等の切り取って治す手術という手法と異なり、人間が持つ治癒力をフルに使用して病気を治す行為が「療治」です。
「治療」とは?
「治療」は、手段を択ばず、対象の病気や怪我を治す行為です。
手段を択ばないというのが「治療」で病気や怪我が治るのであれば、どの様な手段をもってしても患者となる人物の病気や怪我を治そうという行為が「治療」になります。
その為、東洋医学で治そうと医師が判断すれば、これは「治療」になり、ここは西洋医学で病気を治そうとなれば、これも「治療」で果ては、黒魔術を使用して病気を治そうというとても医療と異なる方法で患者の病気や怪我を治そうと試みる行為でも「治療」です。
「療治」と「治療」の違い
「療治」と「治療」の違いは病気や怪我の治し方を東洋医学のみとするか、手段を択ばないとするかです。
手段を択ばないのが「治療」で、これはどう考えても医療では無い方法でも病気や怪我が治れば「治療」と呼びます。
一方「療治」は、病気や怪我の治し方は、東洋医学に固定されます。
「療治」の例文
・『肩の痛みをはりによって療治する』
この例は、肩の痛みを東洋医学のはり治療で治す医療行為をするという例です。
「療治」は医療行為のことで、かつ行為が東洋医学と限定的な医療行為になります。
・『漢方薬で腹痛の療治を行う』
この例は、漢方という東洋の薬で腹痛を治そうと試みています。
「療治」は東洋医学を用いて病気を治す行為なのでこのケースはまさに漢方が東洋医学に値します。
「治療」の例文
・『脳腫瘍を腫瘍切除によって治療する』
この例は、脳にある腫瘍を召すなどで切り取る西洋医学で治す医療行為を行う例です。
「治療」は、どの様な手段であっても病気や怪我が治ればそれでよしとした医療行為のことなので、このケースは腫瘍を切り取る西洋医学を選択し医療行為としています。
・『これはもはや、黒魔術でも使用しない限り治療できない』
この例は、もう、現代の医学では、病気や怪我を治すことができず、黒魔術という怪しい術でも使用しないと病気や怪我が治らないという例です。
無論、本当に黒魔術を使用して病気などが完治した場合、一応その行為が「治療行為」に該当します。
まとめ
「療治」と「治療」については、「療治」は東洋医学と限定的な医療行為ですが、「治療」は手段を択ばないので、言ってしまえば黒魔術を使用して病気が治ればその行為は医療行為扱いになり、「治療」です。
もちろん、「治療」は病状が進行せず良い方向に向かっている必要性がありますので、方法によっては、これは治療ではないと判断が下されれば別の方法を探ります。
これは、「療治」も同様なのですが、この方法の場合、東洋医学限定で別の方法で医療行為を行うのです。