この記事では、「固まり」と「塊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「固まり」とは?
一つの集まりになったものという意味です。
人や動物などが同じところに集まって、くっついているような状態をいいます。
抗議活動をするとき、抗議をしている人たちは一つのところに集まります。
ただ同じ空間にいるというだけでなく、人と人との間が近くて、くっついたような状態になっていることが珍しくありません。
この人たちは「抗議活動者の固まり」ということができます。
小学生が修学旅行をするとき、生徒たちは互いに近い距離を保ちながら歩きます。
勝手にばらばらと動いてはいけません。
一つのところに集まりながら行動をするのです。
この学生たちのことは「学生の固まり」といいます。
「固まり」の使い方
人や動物が一つのところに集まって、くっついたような状態になっていることを指して使用します。
「塊」とは?
「塊」には3つの意味があります。
1つめは、一か所に集まったり、柔らかいものや粒状のものがかたくなったりすること、またそのものです。
塩は袋から開けたばかりのころはサラサラとしていますが、別の容器に移し替えて頻繁に出し入れをしていると、粒同士がくっついてきます。
この粒が集まっている状態が、この言葉が指すものです。
2つめは、小さく刻んだりする前の、ある程度の形と大きさがあるものです。
スーパーで売られている肉には、細かくされているものと、細かくなっていない大きなものとがあります。
この言葉が指すのは、細かくなっていない大きなものです。
これは「肉の塊」といいます。
3つめは、性質や傾向がはなはだしく強いことです。
いつもいつもうそを言っている人がいたとします。
人間はたまにはうそをつくかもしれませんが、いつもいつもというわけではないでしょう。
いつもいつもうそを言っている人は、うそをつく傾向が強いといえます。
そういった傾向のことを意味する言葉です。
この場合は「うその塊」といいます。
「塊」の使い方
一つに集まってくっついた状態になっているものや、ある程度の形と大きさを持つものに対して使うことが多いです。
「固まり」と「塊」の違い
「かたまり」と読み方が同じですが、使い方に違いがあります。
前者は、人や動物などが一つのところに集まっていることをいいます。
後者は、物が集まってくっついた状態になったものや、ある程度の形と大きさがあるものをいいます。
「固まり」の例文
・『固まりになって動く』
・『固まりに圧倒される』
・『ムクドリの固まり』
・『固まりがバラバラになる』
「塊」の例文
・『土の塊』
・『塊を崩す』
・『塊のまま肉を調理する』
・『粉の塊ができてしまった』
まとめ
読み方が同じですが、一方は人や動物などが集まってくっついたような状態になること、もう一方は物が集まってくっついた状態になることや、形と大きさがあるもののことを指しており、使い方が違います。