この記事では、「オブジェ」と「銅像」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「オブジェ」とは?
「オブジェ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「オブジェ」は「objet」とフランス語表記します。
「オブジェ」は「事物、物体、対象」と言った意味があります。
多くの場合は、「オブジェ」は美術用語として使われていて、自然物や工業製品、または廃品などを利用して作られた「立体作品」のことを意味します。
シュルレアリストたちが、「オブジェ」を数多く発表しており、いくつかに分類しています。
「数学上の幾何模型や構成された作品」「木や石などの自然物」、また「呪術や魔術につながるような、未開人の作ったもの」「動く物体」などです。
日本においては、大正時代に村山知義が紹介し他と言われています。
当時は異端視されていましたが、現在はほとんどの美術館などで「オブジェ」を見ることができます。
「銅像」とは?
「銅像」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「銅像」は「どうぞう」と読みます。
「銅像」は「青銅で鋳造した、ブロンズ像」を意味します。
「青銅」は錫と合金で鋳造されています。
屋外などに設置されることが多い、記念碑的な顕彰のための像のことを「銅像」と言います。
例えば、学校の創業者を模した「銅像」が、創立100周年などを記念して作られることがあります。
また、偉人と呼ばれる人の姿を巨大な「銅像」にすることが少なくなく、その偉人にゆかりがある地では、巨大な「銅像」を見られ、例えば上野恩賜公園では、巨大な西郷隆盛像を見ることができます。
ちなみに、日本において、もっとも多い「銅像」が松尾芭蕉で、次が坂本龍馬だという調査結果があります。
「銅像」の歴史は古く、エジプトでは紀元前3000年ころから作られていたとされています。
古代ギリシアでも数多くの「銅像」が作られていたとされています。
「オブジェ」と「銅像」の違い
「オブジェ」と「銅像」の違いを、分かりやすく解説します。
「オブジェ」は「美術用語として使われていて、自然物や工業製品、または廃品などを利用して作られた立体作品」のことを意味します。
一方の「銅像」は「青銅で鋳造した、ブロンズ像」を意味します。
「オブジェ」は基本的にシュルレアリストなどが作る、アート作品なのに対して、「銅像」は、記念碑的な顕彰のために作られるという違いがあります。
また「オブジェ」は、廃品を利用するなど、様々なものを用いて作られるものですが、「銅像」は、青銅によって作られるという、大きな違いがあります。
まとめ
「オブジェ」と「銅像」の違いについて見てきました。
「オブジェ」は芸術作品が多く、「銅像」は、西郷隆盛像のような、記念碑的なものが多いという違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。