この記事では、「当確」と「当選」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当確」とは?
「当確」とは、「当選確実」を略した言葉です。
主に選挙の際に使われる表現で、まだ開票途中ながら、まず当選するだろうという意味で、開票速報を放送するテレビ局などが用いられています。
よって、「当選」ではない為、これだと表現された候補が、最後に他の候補に逆転されて「落選」となってしまう場合もない訳ではありません。
実際に、昔の選挙速報ではそのようなことがありましたが、近年では分析の精度が進み、これだと出された候補が最終的に落選となることはまずありません。
「当選」とは?
「当選」は、その候補が勝ったと確定した時に、初めて用いることができます。
有権者数が10万人で、投票率が50%、候補者が2人だという場合だと、投票数はちょうど50000票になる為、過半数になる25001票を獲得した時点で、この「当選」となります。
どれだけ2位以下を引き離していても、まだ他の候補が理論的に逆転が可能だという状況では、「当選」とは表現できず、先の「当確」に留まると考えてください。
例えば、候補者が3人で投票数が50000票という選挙において、1位の候補が既に22000票を獲得しており、追い掛ける2位が10000票で、3位が5000票、残りが13000票という開票状況だと、まず確実に1位の候補がそのまま逃げ切ると考えられます。
ですが、もし2位の候補に残りが全て入ると逆転になる為、この時点では、あくまで「当確」だという具合です。
「当確」と「当選」の違い
「当確」と「当選」の違いを、分かりやすく解説します。
「当確」は、まだ「当選」ではないものの、まずそれで間違いないだろうと考えて使う表現で、その「当選」は、もう逆転はないと分かって初めて使われる表現になります。
中には、開票がまだ1%しか進んでいないうちに「当確」が出る場合がありますが、これは、事前の評価や出口調査などから、他の候補が勝つことはないだろうと考えてのことです。
まとめ
「当確」と「当選」は、このように違います。
「当確」と言われて、最終的に落選では泣くに泣けない為、近年の選挙では、どのテレビ局ともかなり慎重に判断した上でこれを打っています。