この記事では、「知性」と「知能」の違いを分かりやすく説明していきます。
見分けのつかない熟語を学んでいきましょう。
「知性」とは?
知性(ちせい)とは、考えたり決めたりすること。
自分の頭をフルに動かして、その問題について自分なりの答えを出していく能力です。
知ること、考えること、定めることの力を知性といいます。
知性という言葉は「知の性質」とあらわせます。
そのため知らない情報を自分の知識に加えて、見識を広げていくこと。
自分の言葉で正しく相手に届けていく力が知性になります。
知性はその人の良さを語る上で、欠かせない言葉です。
そのため「知性あふれる人」というと、教養があって知的な人をさします。
また知性派というと、蓄えた知識をベースに上手く立ち回っていける人をあらわします。
人として、持つべき力が知性です。
「知能」とは?
知能(ちのう)とは、頭脳のこと。
何だろうと推理してみたり、素早く物事を処理してみたり、すぐれた頭の働きをあらわします。
数学や言葉、計算などがスピーディにおこなえる目安を指しています。
ちなみに知能をあらわす数値を、IQまたは知能指数といいます。
IQは高いほど優れているとされ、天才物理学者のホーキング博士はIQ160あったといわれています。
また最近では人の心の動きをコンピューターで再現した「人工知能・AI」が登場しています。
AIはすでに色々な業界で導入されていて、人手不足を解消する「次世代の担い手」になるのではないかと期待されています。
「知性」と「知能」の違い
どちらも「知る」という漢字が含まれています。
「知性」と「知能」の違いを、分かりやすく解説します。
・経験で増やしていけるのは「知性」
知性と知能は、それぞれ似ています。
区別をするのが難しいです。
ただ知能は、その人が生まれながらに持っている性質をあらわします。
計算が速い人、絵を描くのがうまい人、習字が得意な人など、世の中には色々なタイプの人がいます。
これらの得意や不得意を踏まえたものが知能になります。
それに比べて知性というのは、その人の奥から香り出る品性のこと。
これまでの経験によって、培われてきた人柄や品格をあらわします。
知性は数値で示すことはできませんが、努力によって少しずつ高めていけます。
そのため生まれながらに持っている才能が知能、生まれた後に努力をしながら身に付けていくものが知性です。
知能はAIなどのコンピューターに委ねることもできますが、知性はコンピューターから生まれることはありません。
より人間らしいのは、知能よりも知性になります。
まとめ
「知性」と「知能」の違いを分かりやすくお伝えしました。
知性とは色々な情報を見たり聞いたりして、自分のものとして蓄えていく力のこと。
その場に適した、人間らしい動作をあらわします。
そして知能とは素早く計算して、物事を読み取る力のこと。
優れた頭脳になります。
違いを覚えて、知性あふれる人を目指していきましょう。