この記事では、「着座」と「着席」の違いを分かりやすく説明していきます。
「着座」とは?
座る場所に腰をおろすことです。
座る場所とは、椅子、座布団、床などのことです。
そこに腰をおろすことをこの言葉は指しています。
椅子にもいろいろなものがあります。
勉強するときに使う椅子、仕事をするときに使う椅子、電車内の椅子、車の椅子、映画館の椅子などです。
この言葉には、どんな椅子なのかという意味は含まれていません。
椅子がどのようなものかにかかわらず、腰をおろすことを意味しています。
日本人は床に座る習慣があります。
畳では椅子を使わずに直接畳に座ることが少なくありません。
畳の上も座る場所で、ここに腰をおろすこともこの言葉が意味するものです。
「着座」の使い方
本来お尻を置いてよいとされている場所にお尻を置くことに使用をします。
道の真ん中やコンビのの前などに座ることには、一般的には使用しません。
「着席」とは?
座る場所に腰をおろすことです。
この言葉が意味する座る場所は椅子を指すことが多いです。
学校によっては、授業前に生徒が起立をして教師に挨拶をする習慣があります。
起立をしたまま授業をすることはなく、挨拶をした後には椅子に腰をおろします。
そのときに、生徒の代表が「着席」と合図をします。
椅子に座ることを指して言っている言葉です。
椅子にもいろいろなものがあります。
教室で勉強するときに使うもの、飲食店のカウンターにあるもの、バスにあるもの、野球場にあるものなどです。
この言葉には、どのような椅子なのかは意味に含まれていません。
どういった椅子であっても、そこに腰をおろすことを意味しています。
決められた場所に腰をおろすことで、普通は座らない場所に腰をおろすことではありません。
たとえば、ガードレールやキャリーバッグなどに腰をおろすことではないのです。
「着席」の使い方
本来お尻を置いてよいとされている場所に、お尻を置くことに使用をします。
床にお尻を置くことにはあまり使用しません。
道端のような本来座る場所ではないところに座ることには使用しません。
「着座」と「着席」の違い
決められた場所に腰をおろすという意味が同じですが、使い方に違いがあります。
前者は椅子に対しても床に対しても使用をしますが、後者は椅子にだけ使用することが一般的です。
どちらの言葉も、コンビニの前など普通は座らない場所に腰をおろすことには使用しません。
「着座」の例文
・『着座をしたことを確認する』
・『それぞれが着座する場所を決める』
・『快適に着座できる』
・『着座して会話をする』
「着席」の例文
・『着席させて欲しい』
・『着席を促す』
・『間隔をあけて着席する』
・『着席できない』
まとめ
意味は同じですが使われ方に違いがあります。