「形成」と「成形」の違いとは?分かりやすく解釈

「形成」と「成形」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「形成」「成形」の違いを分かりやすく説明していきます。

「形成」とは?

「形成」とは?

「形成」とは、何かを作り上げるという意味になる言葉ですが、物理的な対象ではなく、主に「集まり」という意味合いで用いられます。

例えば、「現在、先頭集団を形成しているのは1、3、4番の選手です」などとレースの実況で使われるという具合です。

他にも、「うちの会社でも、労働組合を形成することになった」のように使われる言葉で、見える形があるものにも使えなくもありませんが、その場合には下記の「成形」とする方が向いています。

「成形」とは?

「成形」とは?

「成形」は、形を作ることで、こちらは目に見える物理的なものが対象になる言葉です。

「この金型に流し込んで、成形工程に入る」のように使われ、この「成形」によって、形となるという解釈になります。

別の表記で、「成型」としても同じように使えます。

工業の工程では、そちらの「成型」の方がよく使われていますが、「成形」でも同じ意味なので、問題なく使うことができます。

「形成」と「成形」の違い

「形成」と「成形」の違い

「形成」「成形」の違いを、分かりやすく解説します。

「形成」は、人が集まって何かの団体などを作るという時によく使われる言葉です。

「自営団を形成した」といったような使い方がそれで、「ルールとして形成が必要だ」のように使うこともできますが、目に見える対象にはあまり向いていない表現となっています。

「成形」の方は、その目に見える物を作るという意味で使われ、「成形後に、修正の指示が入った」「この仕様書通りの成形は、ちょっと難しいかも知れない」のような使い方になります。

こちらは、団体やルールなどを作る時には用いない言葉です。

まとめ

まとめ

「形成」「成形」は、このように違う言葉です。

同音ではなく、「けいせい」「せいけい」で、読み方が逆になるので、使い方だけでなく、発音時に間違えないように気を付けてください。