「通知」と「通達」は、似ているようで意味の異なる言葉です。
「通知」と「通達」の違い
「通知」は、何かの知らせという意味で使われます。
「経理部からそのような通知があった」などと使われる言葉で、人間同士で行われるとも限りません。
例えば、「昨日パソコンを使っている間にOSのアップデート通知があった」などとも使われます。
また、目上の人や自分より立場が上の人に使う表現ではないので、「上司に通知しておいた」と用いることはありませんが、「君の部下に通知しておいてくれ」といった使い方は可能です。
つまり、ある種「上から」の知らせになる言葉だと解釈していいでしょう。
「通達」の方は、それがはっきりと意味に出ている言葉で、「部下に通達しておく」のように、上の立場から下に対して知らせる為の表現になります。
「上司から通達があった」のように、上からの連絡だという受け身としても使われます。
「通知」を使った例文と意味を解釈
「通知」を使った例文と、その意味の解釈になります。
「知らせ」を堅くした言葉だと考えると分かりやすいでしょう。
「そんな通知があったとは知らなかった」
そんな知らせは聞いて(見て)いないと言っているのと同じです。
「通知」は言葉によるもの、または文章やメールなどによるものなど、「知らせ」だと分かればどのような形でもそのように表現できます。
「通達」を使った例文と意味を解釈
こちらは「通達」を使った例文と、その意味の解釈になります。
そのようなものがあったと後から使われることも多い言葉です。
「昨日通達があったが、その件は中止になったそうだ」
上の立場の人からそういった連絡があったと言っています。
人としての立場だけでなく、親会社などの上の存在からの連絡という意味でも使われます。
まとめ
「通知」と「通達」には、このような違いがあります。
基本的に、どちらも上と考えられる対象(または、使用しているコンピューターなど)からの知らせ、連絡だという意味で使うと覚えておきましょう。