大事な行事前は、完璧な準備が必要です。
完璧な準備のことを「用意周到」と言いますか、それとも「準備万端」と言いますか。
この記事では、「用意周到」と「準備万端」の違いを分かりやすく説明していきます。
「用意周到」とは?
用意が十分に整っていることです。
手抜かりなく用意している様子のことを表します。
「周到」とはすみずみまで注意が行き届いて手抜かりのないことを言います。
「準備万端」とは?
準備に関する全てのことという意味です。
「万端」はある物事についての全ての事柄という意味になります。
「用意周到」と「準備万端」の違い
「用意周到」と「準備万端」の違いを、分かりやすく解説します。
「用意周到」と「準備万端」は、ある物事に対する準備の全てという意味では同じですが、その全ての準備が完了しているという意味まで含まれているのは「用意周到」だけです。
「準備万端」は全ての準備という意味だけで、それ以上の意味はありません。
そのため、「準備万端」整っているというように、後ろに動詞を付けなければなりません。
「周到」と「万端」の意味の差異によって生じた違いになります。
「用意周到」の例文
「用意周到」の例文を紹介していきます。
・『私は心配性なため、用意周到な旅行の計画を立てました』
悪天候や急な病気など、あらゆるトラブルを予測して、「用意周到」に計画すると安心できる人もいます。
・『あなたは遊びに行くときだけは用意周到ですね』
勉強や仕事に関しての用意は面倒ですが、遊びに行くときの用意は楽しいと感じ、いつの間にか「用意周到」になるでしょう。
・『彼が用意周到だったため、彼女へのサプライズは大成功しました』
サプライズを仕掛けるときは、相手に知られないように入念に準備しなければならないため、「用意周到」でなければ成功できません。
「準備万端」の例文
「準備万端」の例文を紹介していきます。
・『私は準備万端整えて、演奏会に出るつもりです』
演奏会など、人前に出て緊張する場面では服の用意や体調管理など色々な準備が必要となります。
・『あなたはまだコートを着ていないため、準備万端整っていません』
忘れ物を取りに戻らなくて済むように、「準備万端」整わないと、なかなか出発できません。
・『彼女は準備万端怠らず、会議に臨むつもりだと話していました』
会議で何を話すか、どんな質問にも答えられるほど調べたか、人数分の資料などの様々な準備が必要です。
「準備万端」怠らないなど、整う以外にも使える動詞があります。
まとめ
「用意周到」と「準備万端」はある行事に関しての全ての用意という意味では同じですが、「準備万端」の方は、その用意が完了しているという意味までは含まれません。
「用意周到」も「準備万端」に整えることも大事なイベント前には必要な行為になります。
そのおかげで本番になっても慌てることなく堂々と安心して臨めます。
失敗できない大事なことは多少準備に時間がかかったとしても、しっかりと用意できるようにしましょう。