この記事では、「早歩き」と「競歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早歩き」とは?
早く歩くこと、歩行速度が速い歩き方のことです。
速いとはどれくらいの速度なのかは、この言葉の意味には含まれていません。
本人の普段の歩き方よりも速度がでている歩き方を指します。
高齢になると筋力の低下により、歩く速度が遅くなってきます。
そのため、20代と90代では歩く速さが異なります。
普段1. 6メートル/秒で歩いている人なら、これよりも速度を出した歩き方を「早歩き」といいます。
普段0. 8メートル/秒で歩いている人なら、これよりも速度を出した歩き方が「早歩き」で、1. 6メートル/秒もこれに含まれます。
しかし、一般的には日本人の平均歩行速度である4キロメートル/時よりも速度を出した、5~6キロメートル/時くらいのことをこの言葉で呼んでいます。
「早歩き」の使い方
早く歩くことを指して使用します。
時速何キロメートルという定義はなく、その人の普段の歩く速度よりも速度が出ていることを指します。
「競歩」とは?
陸上競技の一種です。
左右どちらかの足が地面に着いた状態で前に進み、一定距離の歩行の速さを競います。
厳しいルールがいくつもありますが、特に守らなければならない重要なことが2つあります。
1つめは、左右どちらかの足が常に地面に着地していることです。
この競技は歩く速さを競うもので、走ってはいけません。
左右ともに地面から足が離れると走ったとみなされてしまいます。
もう一つの重要なことは、前にある脚が地面に着地した時点から地面と垂直の位置になるまで膝を伸ばしていなければならないです。
普段私たちが歩くときには、無意識に膝を曲げていて、膝を曲げないように歩くためには意識をしないと難しいです。
この競技をする選手は、歩く姿勢に常に気を配っています。
決められた距離を歩く速度を競うものなので、この競技を行う選手は早く歩きます。
その速度は15キロメートル/時ほどといわれています。
「競歩」の使い方
陸上競技の一種を指して使用する言葉です。
「早歩き」と「競歩」の違い
どちらの言葉も歩くことに関係していますが、同じものではありません。
「競歩」は陸上競技の一種で、厳格なルールが決められています。
「早歩き」は競技ではなく、そのためルールはありません。
普段の歩き方よりも速度を出した歩き方を指します。
どちらの言葉にも時速何キロメートルという定義はありません。
「早歩き」の例文
・『早歩きをして転んだ』
・『遅れないように早歩きをする』
・『忘れ物をして早歩きで自宅に戻る』
・『早歩きをしたら筋肉痛になった』
「競歩」の例文
・『競歩の練習をする』
・『競歩をテレビで観戦する』
・『競歩の大会で1位になった』
・『競歩の日本代表に選ばれる』
まとめ
2つの言葉は歩くことに関係していますが、競技なのか、そうではないのかという点に違いがあります。