この記事では、「記者会見」と「プレスリリース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「記者会見」とは?
会見場において会見を受ける側(問題の当事者や新製品を発表するもの)が、報道機関等の記者に対して発表や説明を行い、質疑応答にも対応していくものとなっています。
テレビ中継されますが、時間的な限界もあり、すべての中継されることは少なくなっています。
昨今ではインターネット中継されることもありますが、インターネット視聴者が質問をするというタイプの記者会見というのはあまり見られません。
記者会見のテーマ自体は新製品やCMの発表会の記者会見、総理大臣や知事の定例的な記者会見、地震が発生した際の気象庁の記者会見、芸能人の結婚記者会見、会社や芸能人のスキャンダルの謝罪記者会見など多岐にわたっており、日本人大リーガーの試合後の会見(ヒーローインタビューではない、ユニフォームを着ずに行うもの)も記者会見の範囲と言えるでしょう。
政治家の記者会見はある程度質問を先に目を通していますが、不意な質問、極端な質問を防ぐという目的があります。
また、政治家の記者会見などは参加資格がかなり厳しく新しいメディアが参入しにくいという事実もあります。
「プレスリリース」とは?
企業が新製品を発表した際に販売店、マスコミなどに対して行う通知のことで、紙によって配信されていましたが、インターネット導入後はインターネットでプレスリリースが読めるようになり、一般ユーザーであってもプレスリリースが読めるようになっています。
製品のプレスリリースであれば、写真5枚程度でデザイン、価格、セールスポイント、製品の歴史などが記載されており、現在では製品ホームページを要約し、演出などを減らした仕様となっています。
紙やインターネットで知らされるものであるため、質疑応答にオープンで答えるシステムはなく、その製品に関する質問が広い範囲で共有されることは基本的にありません。
また、企業不祥事に対しての謝罪、報道記事への否定などもプレスリリースとして出されるケースはあります。
「記者会見」と「プレスリリース」の違い
「記者会見」と「プレスリリース」の違いを、分かりやすく解説します。
記者会見は音声によるもの、人がその場に立って記者が説明を聞き、質問をしたりするというものになっています。
放送やインターネットで見られることもあり、新聞などで記事化されることもあり、すべてではありませんがある程度の数の質問が共有されると言えます。
プレスリリースは現在ではインターネットで会社が新製品などを通達するもので、文章がメインとなっています。
質問を受けることはあってもプレスリリースにその質問が掲載されることはありません。
まとめ
記者会見とプレスリリースは発信元が発表するという点で共通しており、音声が記者会見、文章がプレスリリースという違いがあり、質問を受けることがメインなのが記者会見、伝えることがメインなのがプレスリリースと言えます。