「及び」と「又は」の違いとは?分かりやすく解釈

「及び」と「又は」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「及び」「又は」の違いを分かりやすく説明していきます。

「及び」とは?

「及び」とは?

「及び」とは言葉や事柄に、それとは別のなにかを付け加えて言及する時に使われる言葉です。

A「及び」Bと言われた場合、AでありBである、AとBを含むと言う意味になります。

英語のandということもできるでしょう。

「及び」という言葉が使われるのは、複数の候補や事柄を一度に表現したい時に、事柄と事柄を繋げる形で「及び」が使われます。

また3つ以上の同じ系列の事柄にまとめて言及するときにも使われますが、その場合でも「及び」は最後とその一つ前の間に一回だけ使われ、複数回使われる事はほぼありません。

その場合はA、B「及び」Cという形であったり、AとB「及び」Cのように、~とや読点など他の単語と単語を繋げる表現と併用する形で使われます。

「又は」とは?

「又は」とは?

「又は」とは似通っていたり同列の関係にある複数の事柄の内、一つだけを選ぶ必要がある場合に使われる言葉です。

英語で言うorが「又は」に当てはまります。

「又は」も事柄が3つ以上のなにかに言及する際にも使われますが、「又は」を使っている場合、選ぶのはその3つ以上の事柄の中から一つだけです。

「又は」も事柄を並べる時に何回も使うことはありませんが、AとB「又は」Cのようにすると、Aは確定し、その上でBかCのどちらかを選ぶと誤解されかねません。

そのため3つ以上の事柄を並べた上で「又は」を使う場合、AかB「又は」Cや、A、B「又は」Cのように選ぶものが複数だという誤解を与えないように接続する表現を選んで併用されます。

「及び」と「又は」の違い

「及び」と「又は」の違い

「及び」「又は」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも複数の事柄が並んでいる文章に使われる言葉で、「及び」はそれらすべての事柄をまとめて取り扱う場合に使われる言葉で、「又は」はそれらの内一つだけを選ばれる際に使われる言葉です。

「及び」が使われている場合には列挙された事柄全部を含み、含まれないものは一つもありませんが、「又は」が使われている場合は一つ以外はすべて含まれません。

また「及び」はそれぞれが同列でない、関連性に乏しい事柄を並べて使われることもあります。

しかし「又は」を使う場合は、選択肢となる事柄がするかしないなのような対義語になっていることもあり得ますが、それぞれ同列の関係にある事柄の中からどれを選ぶか決める場合に使われるというのも違いです。

まとめ

まとめ

「及び」は並んでいる事柄すべてを含み、「又は」は並んでいる事柄の内一つしか含まず他は含まれないという、意味にとても大きな隔たりがあります。

もしも混同して使い方を間違えてしまえば、意図も大きく間違って伝わってしまい、望んだ結果は得られなくなるでしょう。

「及び」「又は」の違いは必ず把握しておき、正しい場面で使用するようにしたり、正確にどういう意図かを理解するべきです。