「魚介類」と「魚貝類」の違いとは?分かりやすく解釈

「魚介類」と「魚貝類」の違い動物・植物

この記事では、「魚介類」「魚貝類」の違いを分かりやすく説明していきます。

「魚介類」とは?

「魚介類」とは?

「魚介類」とは海や川などでとることのできる動植物全般を指す言葉です。

魚類は勿論のこと貝類も「魚介類」ですし、イカやタコのような軟体動物も「魚介類」ですし、動物としては哺乳類として分類されるクジラも「魚介類」に含まれます。

ただし海に生息していても、ワカメや昆布のような植物は除外されることもあり、必ずしも「魚介類」に含まるとは限りません。

また「魚介類」はシーフードと同じと思われがちですが、海に生息しているけれど食べ物として扱われていない動物も含まれるので、シーフードとも違いがあります。

の多くは海に生息している動物ですが、川魚のような海中では死んでしまい淡水でしか生息できない生物も「魚介類」です。

海水か淡水かに関わらず水中で生活している生物を指すので、水族と呼ばれることもあります。

川や海など水からとることができる生き物全般、もしくはその中から植物を除外した水の動物全般が「魚介類」です。

「魚貝類」とは?

「魚貝類」とは?

「魚貝類」とは魚類や貝類全般を指す言葉です。

ただし元々の意味では魚類と貝類しか指さない言葉でしたが、魚や貝を海産物の代表扱いしているという認識や、「魚介類」という音が同じ言葉との混同などの理由から意味が広がりました。

現在では文字通りの魚類貝類はもちろん、それ以外にも海に生息している甲殻類や軟体動物などを含み、「魚介類」と同じく海産動物全般を指す言葉として扱われています。

ただし元々の意味が失われているわけではなく、現在でも海産動物全般ではなく、その中の魚類と貝類だけを指すという意図で「魚貝類」という言葉が使われることもあるので、どういう意図で使われているかに注意が必要です。

特に誤用によって意味が広がったことや、何を指しているかの誤解を避けるために、ニュースや学術書などで海産物全般を指す意味で使われる事は少なくなっています。

「魚介類」と「魚貝類」の違い

「魚介類」と「魚貝類」の違い

「魚介類」「魚貝類」の違いを、分かりやすく解説します。

海や川など水中に生息している生物全般を指す言葉が「魚介類」で、元々魚と貝だけを指していたのがそこから転じて水中の生物全般を指すようになった言葉が「魚貝類」です。

ニュースや学術書のような誤解を恐れる必要がある場合は、一般的に「魚介類」が使われて「魚貝類」と表記されません。

また「魚介類」は水中の生物全般という意味だけですが、「魚貝類」は水中の生物全般という意味だけでなく、元々の魚類と貝類だけを指す意味で使われることもあります。

まとめ

まとめ

今でこそ意味が共通するようになった言葉ですが、元々何を指しているかが違う言葉であり、水産生物全般を指すという意味で「魚介類」「魚貝類」を書くのは、間違いでこそないものの混同や誤解を与えかねません。

誤解を避けるために、水産生物全般は「魚介類」、その中でも魚と貝を指す場合だけは「魚貝類」と使い分けたほうが無難です。