「恭しい」と「慎ましい」の違いとは?分かりやすく解釈

「恭しい」と「慎ましい」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「恭しい」「慎ましい」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「恭しい」「慎ましい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恭しい」とは?

「恭しい」とは?

「恭しい」「うやうやしい」という読み方となります。

この「恭しい」には「相手を敬って礼儀正しく振る舞うこと」という意味があるのです。

「慎ましい」とは?

「慎ましい」とは?

「慎ましい」「つつましい」という読み方になります。

この「慎ましい」とは「遠慮深く控えめな態度や贅沢ではなく質素な様子」を意味する言葉です。

「恭しい」と「慎ましい」の違い

「恭しい」と「慎ましい」の違い

では、ここで「恭しい」「慎ましい」の違いを見て行きましょう。

どのような違いがあるのでしょうか?前述の通り「恭しい」には「相手を敬って礼儀正しく振る舞うこと」という意味であり、「慎ましい」「遠慮深く控えめな態度や贅沢ではなく質素な様子」ということを言っています。

このことから「恭しい」には「相手を敬いつつ礼儀正しい振る舞い」が見て取れるのですが、「慎ましい」「相手への敬意に関係なく性格が控えめで態度を謙虚な様子」が伺えます。

「恭しい」の例文

「恭しい」の例文

では、「恭しい」の例文を見て行きましょう。

この「恭しい」はどのような使い方ができるのでしょうか?
・『彼女の恭しい態度はとても好感が持てるために、多くの人が彼女のことを悪く言うことはしない』
・『大きなトラブル問題に発展しかねかったが、今日の取引先の相手との交渉で、恭しい態度で臨んだことで事なきを得た』

「恭しい」態度を取ることができる人は、誰からでも好感を持たれます。

そのためにビジネスの世界でも、大きな問題が起こりそうな時に相手の信頼を得ることができるのではないでしょうか。

「慎ましい」の例文

「慎ましい」の例文

続いて「慎ましい」の例文を見て行きましょう。

具体的な使い方としては、以下のような文章が挙げられます。

・『彼女はいつも自分の意見を優先させずに他人の意見を常に大事にするので慎ましい方だと思う』
・『脱サラをして静かに田舎で慎ましく生活しようと思っていたのだが、平穏な日々はそんなに長く続くことがなかったのだ』
「慎ましい」には「贅沢ではなく質素な」という意味合いがありますが、モノが溢れかえっている現在社会では忘れがちなことかもしれません。

まとめ

まとめ

ここまで「恭しい」「慎ましい」の意味と違いを説明してきました。

「相手を敬って礼儀正しく振る舞うこと」という意味を持つ「恭しい」「相手への敬意に関係なく性格が控えめで態度を謙虚なこと」を言っている「慎ましい」という言葉は謙虚で質素なことが美徳とされてきた日本人の性格によく当てはまる言葉ではないかと思います。

しかし、昨今の世の中は自己主張ができる人が目立つ傾向があるために、これらの精神が忘れ去られようとしているのかもしれません。

これを機にあらために各々の言葉の意味をかみしめて、言葉の意義を理解することもいいでしょう。