「天下り」と「出向」の違いとは?分かりやすく解釈

「天下り」と「出向」の違い言葉・カタカナ語・言語

「天下り」「出向」という言葉の意味と、違いについてご存知でしょうか。

ここでは、二つの言葉と意味の違いを詳しく解説していきます。

それでは一緒に見ていきましょう。

「天下り」とは?

「天下り」とは?

「天下り」とは、神様や天人などが、天上から地上に降りることを言います。

そこから、高級官僚が退職した後に、どこか関連した会社、団体に新たに入り、高い地位につくことを言うのです。

「〇〇は彼らの天下り先として有名じゃないか」「彼は、退職後の天下り先には困らないだろう」などと使います。

あまり良い印象がある言葉ではありませんので、本人に「天下り」と直接言うのは控えましょう。

「出向」とは?

「出向」とは?

「出向」とは、命令を受け、他の会社、他の場所での仕事に就くことを言います。

この場合、能力が高く「出向」する場合と、左遷的な意味合いで「出向」になる場合とどちらにも使いますので、前後にある言葉、雰囲気などから察するようにしましょう。

「責任をとらされて子会社へ出向となった」などと言う場合は左遷的な意味合いだと解釈した方が無難です。

一方で「彼は本社からの出向社員でいずれ帰る人だ」などと言いますのは、ただ期間限定で応援、もしくは指導に来ているだけという解釈ができます。

「天下り」と「出向」の違い!

「天下り」と「出向」の違い!

「天下り」「出向」、それぞれの言葉の意味が理解できたでしょうか。

どちらも、それまでいた場所から違う場所へ働きに行くという意味では同じです。

しかし「天下り」は一旦退職して、関連会社などで高い地位に就くという意味です。

「出向」は命令を受けて、他の場所で仕事に就くという意味で、元の場所を退職したわけではありません。

そして「天下り」と違って、必ずしも高い地位に就けるわけではなく、むしろ、子会社に「出向」、地方の営業所に「出向」などは左遷である可能性が高いのです。

この違いをしっかり理解して使い分けるようにしてください。

まとめ

まとめ

いかがでしたか。

「天下り」「出向」の意味と、違いが理解できたのではないでしょうか。

似たような意味合いですが違いをしっかり理解して使い分けてください。