この記事では、物事を総括するときなどに使われる言葉「複合的」と「総合的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「複合的」とは?
複数の要因が集まって、一つのものを形成しているという意味で、例えば複合的な要因で火災が起きたという場合では、人的原因と機械的な要因が重なってしまって起きたということがあり、この場合ではどちらか一方の要因がなければ防げた可能性もあります。
渋滞が発生するメカニズムなども複合的と表現されており、合流タイミングや勾配、トンネルなどでの速度低下などが積み重なっていると判断されています。
二つ以上の方向からの取り組みを複合的といいますが、全てにおいての取り組みは総合的となります。
スポーツ複合施設という言葉では複数のスポーツが出来る施設という意味合いで、どのスポーツとどのスポーツが出来るかまでは決まっていませんが、体育館があれば室内競技全般、トラックがあれば陸上競技が出来るとという形になっています。
東京ドームは野球以外ににコンサートやプロレスなどの興行が出来、複合施設となっています。
「総合」とは?
さまざまなものを一つに合わせて、まとめ上げるという意味の言葉で、総合的な判断という言葉ではあらゆるケース、対象を前提にした上で最も優れた判断ということが出来ます。
メーカーの総合カタログではそのメーカーが発売する製品殆どの掲載を目指したカタログです。
日産スタジアム事横浜国際総合競技場はサッカーと陸上競技、コンサートの開催が出来る時点で総合競技場となっていますが、陸上+他の競技とういところがポイントと言えるでしょう。
総合格闘技は、パンチやキックの打撃、投げ技、関節技、絞め技などの固め技を使える格闘技という意味合いになっており、要素としては格闘技の総合的ではありますが、具体的にボクシングや柔道などを次々に習得していくものではなく、総合格闘技というジャンルになっています。
「複合的」と「総合的」の違い
「複合的」と「総合的」の違いを、分かりやすく解説します。
複合的は物事の要素のうちニつや三つを重点的に取り上げ、事故の要因や事件の動機などが複合的になりうるものと言え、生活支援と病気の支援の複合的な支援などもあります。
総合的と比べると集中的なものではありますが二つ以上の対象になっていると言えます。
総合的はより広い範囲のもので、組織において総合的な判断という言葉では明らかに特定の人が損をしている人が出るケースもありえます。
総合点などの言葉もあり、すべてのものをまとめたものと考えることが出来るでしょう。
総合病院という言葉では非常に多くの診療科目があることになります。
まとめ
複合は二つ以上のものの組み合わせで十などの組み合わせではあまり使われる言葉ではありません。
総合的はすべてという意味合いがあり、総合的な学習では多様なジャンルに強くなり横断的な思考ができるための学習です。
大きな組織でよく使われる言葉となっており、具体的な理由を発表できないケースでも総合的な判断によりという言葉を使うケースがあります。