「下さい」と「ください」は、会話では同じですが、文字で表現すると微妙に使い分けがあるのです。
この2つの違いについて紹介します。
「下さい」を使う場合
「下さい」と漢字で使う場合、動詞としての用法になります。
元は「くれ」の尊敬・丁寧語で、「相手に何かを欲しいとねだる意味」があります。
直接自分が欲しいものを目的語として「〇〇を下さい」と使われます。
「ください」を使う場合
「ください」とひらがな表記で使う場合、補助動詞としての用法になります。
補助動詞とは、元々動詞であったものが本来の意味ではなく、付属的な意味になった言葉です。
「ください」はもとは「くれ」の尊敬・丁寧語だったのですが、そこから離れて相手に何かをお願いする時「尊敬・丁寧語」という意味になります。
基本的に動詞の後に付き「~ください」と、相手に対して気配りをする時に使われます。
簡単に解釈「下さい」と「ください」の英語の違い!
「下さい」と「ください」の英語表現の違いを紹介します。
「下さい」の場合
「下さい」は、英語では主に“give”が使われます。
“Give me a cup of water.”
「水を下さい」又は「水をくれ」になります。
英語には尊敬語という感覚はなく、丁寧な表現にする時には“Please~”を付けて使われます。
「ください」の場合
「ください」は、英語では主に“Please”が使われます。
“Please take care of yourself.”
「お体に気を付けて下さい」になります。
こちらは相手に対してお願いしたり、敬意を表す表現として幅広く使われています。
まとめ
「下さい」と「ください」は、文書にすると意味が変わって来ます。
今まで特に意識していなかった人は、使い分ける様にしましょう。