この記事では、「特殊」と「普遍」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「特殊」とは?
「特殊」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「特殊」は「とくしゅ」と読みます。
「特殊」は、「性質や内容などが、他と著しく異なること」という意味があります。
何かの性質や内容などが、他のものとまるで違う場合、「特殊」という言葉を使うことができます。
例えば、ある事件が起こった時、似たような事件がない、他と著しく異なる犯行内容だった場合、「特殊な事件」と呼びます。
次に「特殊」には「機能や用途、目的などが限られること」という意味があります。
何かの専門、専用のものを「特殊」と呼びます。
例えば、刺身のつまを作る専用の機械などは、「特殊な機械」と呼ばれます。
さらに「特殊」には、「限られた範囲のものにしか当てはまらないこと」という意味があります。
例えば一般的でなく、限られて範囲でしか通用しない理屈は「特殊な理屈」などと呼ばれます。
そして「特殊」には「論理学において、個別を下位に、普遍を上位に持つ概念」という意味があります。
「普遍」とは?
「普遍」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「普遍」は「ふへん」と読みます。
「普遍」は、「全体に広くいきわたること。
例外なくすべてのものに当てはまること」という意味があります。
例えば、すべての人類に当てはまるような原理を、「人類普遍の原理」と呼びます。
また、とても素晴らしい名言があり、どの時代でも、どの民族でも素晴らしいと感じられるような場合、「普遍的な言葉」などと呼ばれます。
さらに、どの民族、どの国でも、機能的で使いやすいと考えられるようなデザインは、「普遍的なデザイン」と呼ぶことができます。
このように、宇宙や世界全体に関して言えることなどを、「普遍」と呼びます。
「特殊」と「普遍」の違い
「特殊」と「普遍」の違いを、分かりやすく解説します。
「特殊」には「機能や用途、目的などが限られること」という意味があります。
一方で、「普遍」は、「全体に広くいきわたること。
例外なくすべてのものに当てはまること」という意味があります。
例えば、「特殊な道具」は、その道具を使う人、地域や場面などが限られることを意味するのに対して、「普遍的な道具」は、誰でも、地域や場面などを選ばずに、使われる道具であることを意味する言葉になります。
このように、「特殊」と「普遍」は、180度意味が異なる、「反対語」となります。
「特殊」と「普遍」は、反対語であるため、まるで反対のことを言いたいときに、使うようにしてみましょう。
まとめ
「特殊」と「普遍」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、まるで反対の意味を持つ、反対語であることが分かりました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。