「現象」と「事象」の違いとは?分かりやすく解釈

「現象」と「事象」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「現象」「事象」の違いを分かりやすく説明していきます。

「現象」とは?

「現象」とは?

「現象(げんしょう)」とは、「人のすべての感覚(五感)によって観察することが可能なあらゆる事実・物事」を意味している言葉です。

「現象」という表現には、「物事の本質的要素(本質的部分)の外見的あるいは表面的な現れ」の意味合いもあります。

「現象」「本質」の対義語的な相関概念であり、「本質よりは重要ではない表面的・外見的な現れ(目に見える表面だけの物事の部分)」といったニュアンスを持っています。

例えば、「世の中の表層的な現象だけにとらわれていては本当の問題は見えてこない」といった例文で使用可能です。

「事象」とは?

「事象」とは?

「事象(じしょう)」とは、「主に視覚によって認識することができること(事柄)・物事」を意味している表現です。

例えば、「自然の事象は時に人知を超えています」「確率的事象なので絶対に当たるという保証はありません」などの文章で使えます。

「事象」という概念には、「はっきりと具体的なものとして知覚することができない、漠然とした抽象的な事柄・物事」といった意味のニュアンスもあります。

数学用語としての「事象」は、「一定の確率によって定めることのできることがら・物事」「ある確率で引き起こされる結果」を意味しています。

「現象」と「事象」の違い!

「現象」と「事象」の違い!

「現象」「事象」「認識できる一般的な物事」を意味している点では非常によく似た言葉・概念ですが、「現象」の表現は「すべての感覚(五感)で経験できる具体的な物事・事実」を意味していて、「事象」の表現は「主に視覚で認識できること(事柄)、はっきりと姿かたちを確認できない抽象的な事柄」を意味している違いがあります。

「現象」という言葉には「物事の本質部分の表面的な現れ」の意味がありますが、「事象」にはそういった意味合いはありません。

また数学用語としての「事象」には「複数回の試行によって、確率が定められる事柄」といった意味がありますが、「現象」はそういった確率と関係する用語としては使われない違いも指摘できます。

まとめ

まとめ

「現象」「事象」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「現象」とは「観察することが可能なあらゆる事実・物事の本質的要素の外見的な現れ」を意味していますが、「事象」「視覚で認識できること(事柄)のなりゆき・様子」などを意味している違いがあります。

「現象」「事象」の意味の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。