この記事では、「倦怠感」と「だるい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倦怠感」とは?
「倦怠感」は「けんたいかん」と読み、意味は以下の通りです。
1つめは「心身が疲れてどんよりと重く感じること」という意味で、精神的・肉体的に疲労が溜まり、身体や手足が重くて動きたくないと感じる状態のことです。
2つ目は「ものごとに飽きて興味が持てなくなったと感じること」という意味で、ものごとの度合いが過ぎていい加減うんざりしてしまい、それをすると重い」気持ちになることです。
上記に共通するのは「どんよりと重い」という意味です。
「倦」は「あきる」とも読み「あきてぐったりする」という意味、「怠」は「なまける」とも読み「心がたるんで鈍くなる」という意味、「感」は「外部の物に触れて心が動くこと」という意味、「倦怠感」で「あきてぐったりしたり、心がたるんで鈍くなる状態」になります。
「倦怠感」の使い方
「倦怠感」は「心身が疲れてどんよりと重く感じること」「ものごとに飽きて興味が持てなくなったと感じること」という意味で使われます。
名詞として「倦怠感がある・ない」「倦怠感が出る・出た」などと使われることが多くなります。
基本的に、身体が疲れてどんよりと重く感じることや、飽きてうんざりすることに使われる言葉です」
「だるい」とは?
「だるい」の意味は以下の通りです。
1つ目は「よく締まっていない」という元の意味で、きっちり締めるところがゆるい状態のことです。
2つ目は転じて「のろくて不十分なこと」という意味で、ものごとの進行が遅く、十分な成果が出ない状態のことです。
3つ目も転じて「疲れや病気などで、身体が重くて動かすのが面倒な状態」という意味で、疲労や高熱などで体に力が入らず、動くのが億劫に感じる状態のことです。
4つ目は更に転じて「面倒くさいこと全般を表す若者言葉」という意味です。
上記に共通するのは「たるんでいる状態」という意味です。
「だるい」の語源は古語の「たるし」で、「たるむ」「たゆむ」という意味が変化した言葉です。
「だるい」の使い方
「だるい」は「よく締まっていない」「のろくて不十分なこと」「疲れや病気などで、身体が重くて動かすのが面倒に感じること」「面倒くさいこと全般を表す若者言葉」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「だるくて動けない」などと使われたり、名詞として「だるさが続く」などと使われたりします。
基本的に、あるものがたるんでいたり、転じて身体が重くて動くのが面倒な状態に使われる言葉です。
「倦怠感」と「だるい」の違い
「倦怠感」は「身体が疲れてどんよりと重く感じること」「飽きてうんざりすること」という意味です。
「だるい」は「あるものがたるんでいたり、転じて身体が重くて動くのが面倒な状態」という意味です。
「倦怠感」の例文
・『何度も同じ仕事の繰り返しで倦怠感がある』
・『倦怠感が続くので、病院で検査する』
・『久しぶりに運動して倦怠感を味わう』
・『ワクチンを打ったせいで倦怠感が出る』
「だるい」の例文
・『残業続きでだるいし眠くて仕方がない』
・『これから飲みに行くのはだるい』
・『熱があるので身体がだるい』
・『生地がだるい時は一旦冷蔵庫に入れて冷やす』
まとめ
今回は「倦怠感」と「だるい」について紹介しました。
「倦怠感」は「どんより」「うんざり」、「だるい」は「たるんでいる」「動くのが面倒」と覚えておきましょう。