この記事では、「引き込む」と「惹き込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引き込む」とは?
「引き込む」は「ひきこむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものをある場所の中へ引っ張って入こと」という意味で、形があるものをある場所の内側まで伸ばして入れることです。
2つ目は「元々ない場所に通じさせる」という意味で、水や電気など、元々ない場所に手を加えて通じさせることです。
3つ目は「仲間に誘い入れる」という意味で、ある行動を共にする仲間として半ば強引に誘うことです。
4つ目は「人の心をつかんで夢中にさせる」という意味で、演技や演説などが素晴らしく、人が思わず見入ったり聞き入ったりすることです。
5つ目は「風邪の症状が重い様子」という意味で、風邪にかかってしばらく身動きができない様子のことです。
上記に共通するのは「外から内部に入る・入れる」という意味です。
「引き込む」の使い方
「引き込む」は「ものをある場所の中へ引っ張って入こと」「元々ない場所に通じさせる」「仲間に誘い入れる」「人の心をつかんで夢中にさせる」「風邪の症状が重い様子」という意味で使われます。
動詞として「引き込む・引き込んだ」と使われたり、副詞として「相手を引き込んで味方にする」などと使われます。
基本的に、物をある場所の内側まで引っ張って入れることや、人の心をつかんで自分の味方にすることに使われる言葉です。
「惹き込む」とは?
「惹き込む」は「ひきこむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の興味や関心を自分に向けさせること」という意味で、上記で紹介した「引き込む」と似ていますが、より人を魅了するというニュアンスがあります。
2つ目は「人が好意を寄せる様にする」という意味で、人に好かれる様にふるまうことです。
3つ目は「異性の心をつかんで魅了すること」という意味で、恋愛や性欲の対象として魅了することです。
上記に共通するのは「人を魅了する」という意味です。
「惹き込む」の使い方
「惹き込む」は「他人の興味や関心を自分に向けさせること」「人が好意を寄せる様にする」「異性の心をつかんで魅了すること」という意味で使われます。
動詞として「惹き込む・惹き込んだ」と使われたり、「ファンの心を惹き込む」などと使われます。
基本的に、他人の興味や関心を自分に向けさせることや、恋愛感情を抱かせる様に魅了することに使われる言葉です。
「引き込む」と「惹き込む」の違い
「引き込む」は「物をある場所の内側まで引っ張って入れること」「人の心をつかんで自分の味方にすること」という意味です。
「惹き込む」は「他人の興味や関心を自分に向けさせること」「恋愛感情を抱かせる様に魅了すること」という意味です。
「引き込む」の例文
・『ログハウスに電話線を引き込む』
・『田んぼに用水を引き込む』
・『彼のスピーチに引き込まれる』
・『友達を悪の道に引き込む』
「惹き込む」の例文
・『彼女の声は人を惹き込む魅力がある』
・『アイドルの笑顔に惹き込まれる』
・『彼女は男性を惹き込む甘え方を身に付けている』
・『彼は甘い言葉で女性を惹き込む』
まとめ
今回は「引き込む」と「惹き込む」について紹介しました。
「引き込む」は「中に入れる」、「惹き込む」は「魅了する」と覚えておきましょう。