「目的」と「目標」はほとんど同じ意味を連想させる紛らわしい言葉ですが、「目的」と「目標」の意味・用法の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「目的」と「目標」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「目的」の意味や使い方
「目的(もくてき)」という表現は、「最終的に実現しようとして目指しているもの」や「最後に行き着きたいと考えている到達点」を意味しています。
「目的」の哲学的な意味として、「理性・意思が、行為よりも先にその行為を正しく方向づける」もあります。
「目的」の使い方は「この目的を達成するまでは諦めません」のように、「最終的に成し遂げようとして目指しているもの・成果」などを意味して使う使い方になります。
「目標」の意味や使い方
「目標(もくひょう)」という言葉は、「目的を実現しようとする途中(過程)で目指すべきもの」や「今の段階で差し当たって目指している水準・成果」の意味を持っています。
「目標」には、「射撃・攻撃の対象となるもの」という意味合いもあります。
「目標」の使い方は「現在の目標は、志望大学に合格することです」のように、「現時点において差し当たって目指しているもの」を意味して使うことができます。
「目的」と「目標」の違い
「目的」と「目標」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「目的」という言葉は、「最終的に実現することを目指しているもの」や「最後に行き着くべき到達点」を意味しています。
それに対して、「目標」というのは「何かを成し遂げようとする時に目印となる水準」であり、「目的」のような「最終的に目指すもの・目指す地点」ではないという違いがあります。
「目標」という表現は、「最終的な目的を実現しようとする過程(途中)で目指すもの」や「差し当たって目指すべき水準・地点」を意味しているという「目的」との違いを指摘できるのです。
そのため、最終的な目指すものである「目的」は「抽象的・理念的」になりやすく、目的に向かう途中で目指すものである「目標」は「具体的・実際的」になりやすい違いもあります。
また「目標」は、「目的」にはない「攻撃や射撃の対象物」という意味合いも持っています。
「目的」を使った例文と意味を解釈
「目的」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「私が行っているスーパー経営の目的は、地域に住んでいる皆様の健康でお得な食生活を支えることです」
この「目的」を使った例文は、「目的」という表現を、「最終的に成し遂げることを目指すもの・到達点」という意味合いで使っています。
「目標」を使った例文と意味を解釈
「目標」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「今年の貯金の目標は、月3万円で年間36万円を貯めることです」
この「目標」を使った例文は、「目標」という表現を、「より大きな貯金の目的を成し遂げる過程で目指すべき貯金の金額(例えば、老後の費用のために1000万円以上貯めたいという目的を実現する過程で目指すべき金額)」を意味する文脈で使用しています。
まとめ
「目的」と「目標」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「目的」というのは、「最終的に成し遂げようとして目指しているもの・到達点」を意味しています。
それに対して、「目標」という言葉は「目的を実現しようとする過程で目指すもの・差し当たって目指すもの」の意味合いを持っています。
「目的」と「目標」の意味の違いを知りたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。