この記事では、「引け値」と「終値」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「引け値」とは?
「引け値」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「引け値」は、「ひけね」と読みます。
「引け値」は、「大引値段」の略で、「取引時間の最後についた値段のこと」という意味があります。
株式取引に関する言葉になります。
株式市場は午前9時から11時30分の「前場」と午後12時30分から、15時までの「後場」と午前、午後に分かれているため、「午前の引け値」、「午後の引け値」という2つの「引け値」が存在することになります。
例えば、Aという銘柄を持っている人が、会社の昼休みに、ネットを通じて株価をチェックするかもしれません。
この時、午前中の取引でサイトについた値段を見て、一喜一憂することになるでしょう。
この場合は、「午前の引け値を見て、Aの株価が上がっているので、嬉しかった」などという文章を作ることができます。
また、「午後の引け値をチェックして、明日の取引の作戦を立てる」などという文章にできます。
「終値」とは?
「終値」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「終値」は「おわりね」と読みます。
「終値」は、「気配値のまま取引時間が終了した場合の値段」という意味があります。
ちなみに「気配値(けはいね)」とは、「取引所で、売り方、買い方が希望する値段のこと」という意味があります。
売り方が売ることができる値段「売気配値」と、買い方が買うことができる値段「買気配値」の2つがあります。
実際に売買された結果、値段がつくのではなく、気配値のまま、取引時間が終了した場合、「終値」となります。
このように、気配値のまま、売買が成立せずに取引時間を終えると、「終値」が表示されます。
例えば、株取引をする人は、日経平均の動向を気にかけているかもしれません。
ある日、「終値」を見た時、今年の最安値を更新していると感じた場合は、「日経平均の終値を見ると、今年の最安値を更新していることに気が付いた」などという文章を作ることができます。
「引け値」と「終値」の違い
「引け値」と「終値」の違いを、分かりやすく解説します。
「引け値」は「取引時間の最後についた値段のこと」という意味があります。
一方「終値」は、「気配値のまま取引時間が終了した場合の値段」という意味があります。
どちらも、取引時間が終了したときの、株価のことを意味する言葉になります。
ただし、「引け値」は最後についた値段を意味するのに対して、「終値」は、取引時間が終了したときの気配値のことを意味するという違いがあります。
まとめ
「引け値」と「終値」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。