この記事では、「喧伝」と「吹聴」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「喧伝」とは?
「喧伝」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「喧伝」は「けんでん」と読みます。
「喧伝」は「盛んに言いはやして、世間に広く知らせること」という意味があります。
例えば、自分の好きなアイドルが、とても素晴らしいことを周囲の人に広く知らせようとする場合、「アイドルの素晴らしさを喧伝するファン」などと言うことができます。
また、これからできる飲食店が、いかに人気があるか、広く知らせようとCMなどを打つ場合、「オープン前の飲食店を喧伝する」などと言います。
さらに、ワクチンがいかに伝染病に効果的かを、様々なメディアを通じて広く知らせようとするとき、「ワクチンの効果を喧伝する」と言います。
このように、何かを盛んに言いはやし、世間に広く知らせようとするとき、「喧伝」という言葉を使ってみましょう。
「吹聴」とは?
「吹聴」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「吹聴」は「ふいちょう」と読みます。
「吹聴」は「言いふらすこと。
言い広めること」という意味があります。
身の回りで起きた出来事などを、周囲の人に言いふらす様子を見たときなどに、「吹聴」という言葉を使ってみましょう。
例えば、同じクラスの男女が付き合っていることを知った生徒が、他の生徒たちに言いふらすとき、「カップルが誕生したことを吹聴する」などと言うことができます。
また、自分が、いかに喧嘩が強いかを、仲間に言いふらしている場合、「喧嘩が強いことを、自分で吹聴する」などという文章にすることができます。
さらに、歌が上手いことを友達に言いふらされて、みんなの前で歌うように頼まれて困ることがあるかもしれません。
このような場合は、「歌が上手いことを吹聴され、迷惑に感じた」などと自分の心情を「吹聴」を使った文章にすることができます。
「喧伝」と「吹聴」の違い
「喧伝」と「吹聴」の違いを、分かりやすく解説します。
「喧伝」は「盛んに言いはやして、世間に広く知らせること」という意味があります。
一方、「吹聴」は「言いふらすこと。
言い広めること」という意味があります。
どちらも、言い広めることを意味する言葉になります。
ただし「喧伝」は、とにかくたくさんの人に知ってもらおうと、メディアなども使ってする勢いがあるのに対して、「吹聴」は、周囲の人、友達などに言い広めることを意味します。
また「吹聴」は、「言いふらす」という意味があり、言いふらしている人を、やや非難する意味合いが含まれていると考えることができます。
このように、「喧伝」は、言い広める範囲が広いのに対して、「吹聴」は、言い広める範囲が狭く、言いふらした人を非難するニュアンスが含まれるという違いがあります。
まとめ
「喧伝」と「吹聴」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。