この記事では、「尋ねる」と「問いかける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「尋ねる」とは?
「尋ねる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「尋ねる」は「たずねる」と読みます。
「尋ねる」には、「所在のわからないものを、探し求めること」という意味があります。
例えば、転校してしまった友達がいて、住所がわからないけれど居場所を探すとき、「転校した友達を尋ねる」などという文章にできます。
また「尋ねる」は「物事の大元を明らかにするため、調べたり考えたりすること」という意味を持ちます。
例えば、川の水の源流を知るために、調べたり考えたりするとき、「川の源流を尋ねる」などという文章を作ることができます。
さらに「尋ねる」には「知らないことを質問する」という意味があります。
例えば、外国で地下鉄の乗り方を質問するとき、「地下鉄の乗り方を、現地の人に尋ねる」などという文章にできます。
他にも、「道を尋ねる」「電車の終点を尋ねる」などという使い方ができます。
「問いかける」とは?
「問いかける」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「問いかける」は「といかける」と読みます。
「問いかける」は「質問をしかける。
その人に向かって質問する」という意味があります。
例えば、誰かに向かって、出身についての質問をするとき、「出身について問いかける」と言います。
また、無口な人に質問をしてみたところ、応えてくれた場合は、「問いかけると答えてくれた」という文章にすることができます。
次に「問いかける」には「質問をし始める」という意味があります。
会議中に無駄話をしている人がいるので、議題について質問を始めると、急に黙り込むことがあります。
このような時、「問いかけると、急に無口になる」などという文章を作ることができます。
「尋ねる」と「問いかける」の違い
「尋ねる」と「問いかける」の違いを、分かりやすく解説します。
「尋ねる」には「知らないことを質問する」という意味があります。
一方で「問いかける」は「質問をしかける。
その人に向かって質問する」という意味があります。
似たような意味がある2つの言葉ですが、「尋ねる」の方が、「道を尋ねる」「居場所を尋ねる」など、単純に知らないことを質問するときに使うのに対して、「問いかける」という場合は、「問題定義」のニュアンスがあります。
「道を問いかける」という場合は、「あなたにとって、道とは何ですか?」というような問題定義の意味が含まれると考えることができます。
同じように「人に尋ねる」という場合は、人に知らないことを質問するという意味があるのに対して、「人に問いかける」という場合は、誰かに難しい問題定義をするような雰囲気があります。
まとめ
「尋ねる」と「問いかける」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、共通する意味がありますが、ニュアンスに違いがあることが分かりました。
ニュアンスの違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。