この記事では、「見学」と「内覧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見学」とは?
「見学」には2つの意味があります。
ひとつは、実際の様子をみて学ぶことです。
施設や催しものなどを見て知識を広めることを意味します。
都会に住んでいる人は、普段牧場の様子を見ることはないでしょう。
見たことがないので、牧場で実際にどのようなことをしているのか知らない人もいるはずです。
実際に牧場に出かけて、どういったことをしているのか見せてもらったとします。
牛を飼育ているのであれば、牛舎の掃除、エサやり、乳しぼりなどをしていることでしょう。
乳しぼりをするときに、機械をどのように使っているのかなど、実際に見るとよくわかり、知らなかったことを知ることができて、知識が広がります。
こういった、知識を広めるために何かを見ることを「見学」といいます。
もう一つの意味は、体調などの理由で体育実技を実際に行わないで見て学ぶことです。
学校の授業の体育は、骨折をしていたらできません。
そのようなときには、授業に参加せずに、そばで見ています。
このことを意味します。
「見学」の使い方
何かを実際に見て学ぶという意味で使用をします。
見るものは、催し物や施設などであることが多いです。
「内覧」とは?
「内覧」には3つの意味があります。
1つめは外部のものを交えないで見ることです。
他の人に知られて欲しくない書類などは、それにかかわる人だけで見られることが珍しくありません。
外部の者は交えずに見るのです。
この場合は「書類を内覧する」といいます。
2つめの意味は内部見学の略です。
建物の中を実際に見ることをいいます。
この場合の建物はどういったものなのか意味に含まれていませんが、不動産の売買・賃貸契約などの際に見ることを特にいいます。
間取り図を見ただけでは、住宅の内部の様子はわかりにくいです。
しかし、実際にその場所に行って見れば、日当たりがどうか、キッチンなどは使いやすいだろうかなどがわかります。
3つめは、平安時代以降、太政官から天皇に奏上する文書を、摂政などが前もって読んで処置をすることです。
「内覧」の使い方
3つの意味がありますが、内部見学の意味で使われることが多いです。
「見学」と「内覧」の違い
どちらの言葉にも「見る」という意味合いがありますが、何を見るのか、何の目的で見るのかという点に違いがあります。
「見学」は学ぶために見ることをいいます。
施設や催し物を見る場合に使うことが多いです。
内部見学の意味の「内覧」は、建物の中を見ることです。
実際の様子を知るために見ます。
「見学」の例文
・『見学が楽しかった』
・『見学者を受けつけています』
「内覧」の例文
・『内覧をさせてもらう』
・『内覧に出かける』
まとめ
見るという意味合いを持つ点が似ていますが、何を見るのか、どういった目的で見るのかという点が違う言葉です。