この記事では、「消費」と「費消」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消費」とは?
何かに用いて金銭・物質・エネルギーなどをなくすことです。
お中元で大量にそうめんをもらいました。
この夏はそうめんだけを食べて生活できそうなほどの量です。
早く食べてしまわないと賞味期限が切れてしまうので、毎日せっせと食べています。
せっせと食べることによって、そうめんの在庫が次第になくなってきました。
食べるということに用いてなくしているのです。
これを「そうめんを消費する」といいます。
携帯ゲーム機は充電池によって動くタイプが多いです。
ゲーム機を使用すれば充電は減っていきます。
ゲーム機によっては、あとどれくらい充電が残っているのかマークで知らせてくれます。
それをみるとわかりますが、ゲーム機を使用するほどに残りが少なくなっていきます。
これは「充電を消費する」などといいます。
この言葉は使ってなくすことを意味しており、使わずになくなることではありません。
たとえば、紙を机の上に置いておいたらいつの間にかなくなっていた、氷を置いておいたら溶けてなくなってしまったなどのことではないのです。
「消費」の使い方
あることに用いてなくすという意味で使用をします。
金銭や物など形がわかるものにも、エネルギーのような形がわからないものにも使われます。
「費消」とは?
金銭や物などをあることに用いてすっかりなくすという意味です。
少しだけ用いて、少しだけ残っているということではなく、すっかりとなくすことを意味しています。
遺産で1000万円を手にしたとします。
普通に生活をしていれば、すぐにはなくならないことでしょう。
ある人は、1000万円で家を購入しました。
それによって遺産はすっかりなくなってしまいました。
わずかも残っていません。
このようにある限りすべてを使うことを意味する言葉です。
「費消」の使い方
金銭や物などをあることに用いてすっかりなくすという意味で使用をします。
なくすさまがすっかりの場合に使用をし、わずかにしかなくしていない場合には使用しません。
「消費」と「費消」の違い
漢字の並び順が違い、やや意味が異なります。
前者は、金銭・物・エネルギーなどをあることに用いてなくすという意味です。
用いた後に金銭や物などが残っている場合も意味します。
後者は金銭や物などをすっかりとなくすことです。
あることに用いた後に何も残らない場合をいいます。
「消費」の例文
・『消費の拡大を目指す』
・『早く消費しなければならない』
・『一人では消費しきれない』
・『大量に消費する』
「費消」の例文
・『公金を費消する』
・『どのように費消したのか調べる』
・『一人で費消した』
・『いつの間にか費消されていた』
まとめ
漢字の並び順が違うだけでなく、意味もやや違います。
違いは、なくすさまがすっかりなのか、それ以外の場合も指すのかということです。