この記事では、「推薦」と「推奨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推薦」とは?
優れている物や人を他人に薦めることを指す言葉で、文部省による推薦図書、学校からの推薦入試、社内での昇進に関わる推薦状などの使い方があります。
推薦は行為に対しては使われることはなく、「野球の試合で代打を出すことを推薦する」とは言いません。
「野球の試合で代打に彼を推薦する」というように、人に対して使うことが多くなり、ものに対しても推薦することはあります。
推薦するということは背景に多くの人が関わっていることが多く、断ることが難しいという部分もあり、推薦入試で合格して辞退などという行為はかなり問題があるとされています。
また、推薦するということはお墨付きをもらうというニュアンスもあり、ゲーマーが推薦するゲーミングパソコンなど、推薦という時点でセールスポイントとして成立するケースも多く存在しています。
「推奨」とは?
優れた部分を挙げて人にすすめることという意味で、パソコンのソフト、アプリケーションでは推奨スペックというものが提示されており、CPUやメモリの性能が書かれていることがあり、快適に動作するための最低限の性能という意味なっています。
これ以下の数値でも作動することはありえますが、快適な動作は保証できなくなるという点が注意すべきポイントと言えます。
各大手の検索サイトにも推奨ブラウザーが存在していますが、メジャーなブラウザーの最新版であれば問題ありません。
パソコン、インターネットの場ではかなり多く使われるようになった言葉と言えます。
学校推奨モデルの電子辞書という言葉もあり、こちらも最低限の収録量と言えます。
一方、推奨される飲酒量という意味では「適切な」と言った意味合いが強く、これ以下でも問題ありませんが、これ以上はあまり飲まないほうが良いというニュアンスになり、純アルコールに換算して20g、ビールで500mlとなっていて、アルコールに弱い人はさらに少ない数値が推奨されます。
「推薦」と「推奨」の違い
「推薦」と「推奨」の違いを、分かりやすく解説します。
推薦と推奨ともに優れている物や人を他人に薦めることを指す言葉ですが、推薦は推薦した人が明確なケースが多くなっており、試験制度などでも使われている言葉です。
また推薦は行為ではなく人や物に対して使う言葉で、推奨は「適切な昼寝も推奨する」など行為を薦めることもありえます。
パソコン関係で推奨という言葉は多く使われており、そのソフトを快適に動かすための最低限のスペックと言う意味合いになっており、スペックが上回っている分には問題ありません。
まとめ
推薦と推奨は良いものを人に薦めるという意味合いは同じとも言えますが、推薦と推奨では対象が異なっており、推薦は人や物、推奨は行為や物となります。
推薦、推奨は一定のセールスポイントともなり得るポジティブな言葉でもあります。
